ブックタイトル水戸商工会議所会報 2016年4月号 vol.654
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水戸商工会議所会報 2016年4月号 vol.654
この事業は、当所が商標を持つ「黄門料理」を広く県内外の人に知ってもらうため、水戸の梅まつりの期間にあわせて「黄門料理まつり」として実施しているもので、今年で7回目。毎年3月10日「水戸の日」に、水戸に縁のある著名人を講師に招いての講演会と講師と参加者がともに「黄門料理」を味わう食談を開催しており、一昨年はソムリエ世界一の田崎真也氏、昨年は「恋歌」で第150回直木賞を受賞した朝井まかて氏が講師を務めた。今回の講師は、小澤征爾さん指揮の「エレクトラ」でデビューし、第4回マリア・カラス国際声楽コンクールでの優勝など、世界的に活躍されている中丸三千繪氏を講師に招き「中丸三千繪の茨城県から世界へ?歌・食・街(まち)?」をテーマにご講演いただいた。講演会では、中丸氏の幼少のころの話から、現在オペラ歌手として世界を舞台に活躍されている話などをしていただいた。また、食談では、中丸氏に黄門料理についてインタビューが行われ、「今回、初めて黄門料理を食べた。300年前にこんなにも素晴らしい料理があったのを知り勉強になった。」とコメント。また、中丸さんは水戸、茨城の印象について「育った筑西市の街から見て、水戸は大都会のイメージであり、憧れの地であった。また、茨城県にはたくさんいいところがあるので、コンサートの度にアピールしているが、今後はもっと水戸、茨城に恩返しできるような活動をしていきたい」と語り参加者から拍手が沸いた。当所では今後も、「黄門料理」を水戸の郷土料理として内外に広くPRできる事業を展開していく。3月10日、「黄門料理」まつりのメーンイベントである中丸三千繪食談・講演会を、水戸プラザホテルで開催。105人が参加した。食前酒…牛乳酒御口取…白乳酪御千代口…久呂万米納豆御生…蒟蒻、湯葉、初鰹芥子〆花穂金魚草御煮…豚角煮、梅人参、筍牛蒡、菜の花御焼…鯛巻繊焼き、蓮根、丸十酒菜…雪虎御食事…小豆御飯御汁…蛤真丈潮仕立て、花弁百合根、三つ葉、木の芽御手塩…白菜、胡瓜、梅干し御菓子…苺水戸藩では黄門さまの名で知られる二代藩主・義公・光圀公から幕末の九代列公・斉昭公の時代に至るまで、代々の藩主に健康保持のため料理を薬膳と考える「医食同源」の思想が受け継がれ、それが今日の食膳にも見事に活かされている。四月の酒席はやはり花が主題。百花いろいろ美しく咲くなかで、眺める桜もさることながら、味わう桜もまた捨てがたいものである。花が咲き、酒があり美味があり、これを囲んで良き友とゆっくり語り合えるならば、まさしく春爛漫の醍醐味といえる。牛乳をひたすら心を込めて精製して得る五味の最上のもの〝醍醐?を〝白乳酪?と呼び、黄門さまは、酒席で家臣たちに振る舞われていた。?医食同源・元禄時代の料理?「黄門料理まつり中丸三千繪講演会・食談を開催」催」▲講師の中丸三千繪氏《当日の黄門料理》黄門料理医食同源「お花見の宴」四月(大塚屋子之吉氏著による)22016年4月No.654水戸商工会議所会報