ブックタイトル水戸商工会議所会報 2016年4月号 vol.654
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水戸商工会議所会報 2016年4月号 vol.654
水戸市の製造業者は数こそ多くはないものの、独自の高い技術を持つオンリーワン企業が多くみられることが特徴の一つといえるだろう。タツミ理化は主に研究用理化学ガラスの製造を行っており、そのほとんどは様々な研究機関からのオーダーによるもの。研究者と直接打ち合わせをした上で製作したいわゆる「一品モノ」を短納期で対応していることが強みである。理化学ガラスには、ビーカーやフラスコなどの実験器具でお馴染みの「パイレックス」や、半導体や医療関係の部品などに使用される「石英」などが素材として使用される。そして、この2種類の素材を同一工場内で加工できるのは県内で2社だけだという。工場内では約2,000℃を発する酸水素ガスのバーナーを使用し、四季を通じて「アツイ」職場である上に高い集中力が要求され、技術を一通り習得するには約10年を要するという。全国的に同業者が後継者不足で悩む中、他社で修業していた長男の竜典さん(写真)が後継者として昨年4月から工場に入ったほか、現在4人の若者が共に汗を流している。志賀さんは農業や漁業と同様、「モノづくりの地産地消」を念頭に若者の育成に注力し、地元の人材を地元で育て、「匠の魂による感動風土づくり」を目指している。ちなみに社名の「タツミ」とは、2001年に独立する際に奥様と長男の名前から一文字ずつ取って「家族のために頑張っていかねば!」という想いが込められたもの。これは本誌の取材で初めて明かしていただいた。(谷川)京成百貨店の西側に、店内が外から良く見えるオシャレなイタリア料理店がある。それが「to_ dining & dailygoodthings」だ。オーナーの田口博之さんは、南町3丁目のトラットリアブラックバードで、5年間バリスタとして活躍。東京の飲食店で経験を積んだ明子さんと平成26年9月に同店を開業した。博之さんが接客とドリンク、明子さんが料理を担当し、夫婦で営業している。店名の由来について伺うと「to(トゥ)の後に続く言葉は_(アンダーライン)だけで空欄になっています。そこに入る言葉は、to you(あなたに)だったり、to friends(友達に)だったり、to family(家族に)だったり。誰にも必ずいる大切な誰かに食べてもらいたい料理、ワイン、コーヒーを提供したいという想いを込めました」とのこと。ワインは、イタリア産を中心に、生産者の顔が見えるものを常時100種類以上取り揃えている。料理は、野菜をふんだんに用いて、特に塩加減に気を遣って、素材の旨みを生かすことを心掛けている。オススメは、創業時からの人気メニューである豚バラ肉のポルケッタ風。イタリア中部の料理で、豚肉をハーブ、塩、ニンニクで味付けして巻いて焼き上げたもの。これに博之さんがチョイスしたワインを合わせると素材の良さが引き出された最高の味わいを楽しむことができる。ぜひ皆さんも、大切な誰かと、また食べたくなる優しい料理やワインなどを味わってみてはいかがだろうか。(天下井)メンバーズピックアップ㈲タツミ理化住所/水戸市渋井町35-2TEL/029-291-5331 FAX/029-291-5332代表取締役志賀秀吉さんto_ dining & daily goodthings営業時間/昼の部11:30~15:00 close定休日/日曜日(その他不定休あり)住所/水戸市泉町2-2-44TEL・FAX/029-227-3122 http://www.to-mito.comオーナー田口博之さんメンバーズピックアップ品質一番大切な誰かに食べてほしい料理とワインを提供したい夜の部17:30~22:00 close23水戸商工会議所会報No.654 2016年4月