ブックタイトル広報 古河 2016年4月号 No.127
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広報 古河 2016年4月号 No.127
「芝居で地域を一つに」ふきの芽一座しろうと地域密着型の素人演劇集団「ふきの芽一座」。2月28日、三和農村環境改善センターで19回目となる公演が行われました。ふきの芽一座は、八俣小学校区を単位に組織されている地区コミュニティ「八俣ふきの芽会」のメンバーで構成され、地域に根ざして伝統文化の継承を続けています。「ふきの芽一座」監督の初見金一さんと「八はた俣ふきの芽会」会長の篠原英二さんに、一座旗あ揚げのきっかけや、芝居への思いを語っていただきました。▲小学5年生から74歳まで幅広い年齢層の「ふきの芽一座」の皆さん一人ひとりが輝く舞台平成9年1月26日に旗揚げした「ふきの芽一座」。地域コミュニティ活動を進める中で、「自分たちで何か新しいことをやってみよう」と地域が団結したことから始まりました。今年の出演者・スタッフは約50人。舞台設計から大道具・小道具の準備、公演のチラシ作りやPR活動まで、すべて地域の人たちによる手作りの舞台です。旗揚げ公演からずっと舞台監督を務める初見さんは「芝居の経験がない人がほとんど。大工、農家、会社員など職業もさまざまなメンバーが、公演前は週2回の練習に熱心に足を運びます」と話します。裏方として何役もこなしながら舞台を支える篠原さんも「役者も裏方も関係なく、公演の成功という目標に向かって一きずなつになれる」と地域の絆を感じています。お客さんの笑顔があるからけっさく今年の演目は大衆演劇の最高傑作として名高いっぽんがたなどひょういりすもうむい「一本刀土俵入」。相撲部屋を破門され、無いちもんこまがたもへいつた一文の駒形茂兵衛が、取手の宿場でお蔦から金品を恵んでもらって空腹を満たした。受けた恩義を返すべく10年後、取手に戻ると、お蔦の夫は追われる身となっていた、というお話。くにさだちゅうじまぶたこれまでも、「国定忠治」や「瞼の母」など人情時代劇を中心に上演。前回公演の「瞼の母」は、素人とは思えない名演技で観客が涙をうかべるほど。お涙ちょうだいの人情時代劇は、観客にも分かりやすく喜んでもらえる。「一本刀土俵入」は、旗揚げ公演を含め今回で3回目の定番演目です。今年は、大がかりな舞台セットに挑戦し、常に観客に楽しんでもらいたいという思いがあふれていました。客席からの歓声が快感うれ「芝居の魅力は観客の拍手かな。嬉しくなっちゃって、それまでの悩みや苦労も吹っ飛んじゃいますよ」と、初見さんと篠原さんは声をそろ揃えます。これからも、人と人とが結び付き、地域に根付いた「ふきの芽一座」の活躍を楽しみにしています。16広報古河2016.4.1