ブックタイトル広報結城 2016年4月号 No.655
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広報結城 2016年4月号 No.655
17ハントとは、発見報告した人の名前です。ウイルスによって患側の顔の動きが悪くなるか、全く消失する、いわゆる顔面神経麻痺の発生、同患側の聞こえが悪くなる難聴と、同側のセミ音や金属音のような耳鳴り、めまい発作を併発することがある、ヘルペスウイルス科の水痘・帯状疱疹ヘルペスによる病気です。水痘は水痘瘡ともいいます。発熱発疹を主体とする伝染性疾患で、9歳以下に罹患(発病)することがほとんどです。一般的には、一度かかると二度はかからないと言われていますが、その免疫抗体が何らかの原因で消失すると、再度発症すると報告されています。水疱瘡は、治ってからその原因となった水疱帯状疱疹ウイルスが体内の神経の一部に潜伏し続けるのです。それゆえ、免疫抗体の低下・消失時や疲労の高度化、ストレスの酷い状態、そのほかの原因で、神経内で潜伏ウイルスが再活性化し、帯状疱疹を色々な部位に発生させるのです。このヘルペスウイルスが頭頚部で再活性化し、顔面の運動を担当する顔面神経を侵すと、患側の顔面神経の麻痺を起こすことがあります。顔面神経は、内耳神経と頭の中で内耳道と一緒に並んで走行する神経です。ヘルペスウイルスが顔面神経と隣り合った内耳神経を侵すと、顔面麻痺のほかに内耳神経の聴神経部位と前庭神経部位の機能も侵され、聴力低下とそれにともなう耳鳴りの発生および前庭神経の機能であるバランス機能も侵され、めまいの発生となります。この状態に至ったものをハント症候群といいます。内耳神経が侵されずに顔面神経麻痺のみ発症の際は、ベルの麻痺と診断されます。ベルの麻痺の際に原因不明の場合もあります。治療開始は早いほど良く、5日以内といわれています。安静(全身・患部)と抗ウイルス剤の投与、ステロイド剤の併用も必要な場合がありますが、腎障害や糖尿病のある方へ使用する場合には注意が必要です。なお、経験上、この治療には東洋経路療法の併用も有効です。(結城市医師会提供)■麻しん・風しんってどんな病気?麻しん(はしか)も風しん(三日はしか)も、感染した人のせきやくしゃみなどでウイルスが飛び散り、それを吸い込むことにより感染する病気です。麻しんは、発熱や咳、鼻水、発疹が主症状です。感染力が大変強いため、学校で集団発生を起こして長期欠席になることがあります。風しんは、軽い風邪症状で始まり、発疹・発熱などが主症状です。大人がかかると重症になることが多く、特に妊娠中に風しんにかかると、赤ちゃんが先天性風しん症候群という心疾患や難聴、白内障など先天性の病気を持って生まれる危険性があります。※麻しんも風しんも空気を介して人から人へと移るため、手洗いやマスクだけでは予防できません。予防接種が一番の予防方法です。お子さんが感染しないだけでなく、家族や周囲に感染を広げないためにも予防接種を受けましょう。麻しん風しんワクチンは2回の接種が必要です。■なぜ2回接種なの?1回の接種で免疫がつかなかったり、時間の経過とともに免疫が減衰したりするため、2回の接種で免疫を強固なものにします。【第1期/生後12?24カ月】(1歳の誕生日から2歳の誕生日の前日まで)麻しん風しんは乳幼児の早期にかかることが多いため、1歳になったら、できるだけ早めに予防接種を受けましょう。【第2期/小学校就学前の1年間】(年度末日まで)●予防接種対象者平成22年4月2日?平成23年4月1日生麻しん風しんが流行するのは、一般的に春から初夏にかけてといわれていますので、4月になったらすぐに予防接種を受けましょう。※定期接種の時期を過ぎてしまうと全額実費となります。■大学や専門学校入学時に、2回接種が義務付けられる場合があります過去に、高校生・大学生の間で麻しんが流行したことをうけ、大学や専門学校に入学する際に、麻しん風しんワクチンを2回受けることを義務付けている学校もあります。特に、医療・福祉関係、教育関係の学部では多く見られます。■医療機関で個別接種となります各自、医療機関に予約をし、ワクチンを接種してください。協力医療機関などの詳細は、平成28年度健康カレンダーを参照してください。■問合先市健康増進センター32・7890麻しん風しん混合ワクチンは早めに接種しましょう市民健康教室No.429ハント症候群有料広告欄