ブックタイトル広報なか 2016年3月号 No.134
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広報なか 2016年3月号 No.134
19広報なか3月号【短歌】那珂短歌会片岡明選餌をねだる雛のごとくに福寿草落葉を分けて莟もたげぬ加藤要小鳥抱くようにオカリナ温めて息合わせつつ「富士山」を吹く塙紀子ジャンプする心待ちたし万葉の教室へ行くきさらぎ二日桐原富貴子野菜屑と藁切り混ぜて糠入れし餌で育てし馬懐かしき川上恵美子アオ空高く朝日を浴びて光りつつ白鳥の群れ北帰行する小宅進海の色染めて輝く太陽にひたすら祈る今日の幸せ大森満森林の伐られてソーラーパネル群の設置を地球はどう見るだろう草野豊真剣にカップに米を計りたる孫は磨ぐときシャツを脱ぎたり小坂けい子ひいらぎの小枝に刺したるお頭に玄関出入りのたびにらまる池田美代子母さんがまた少しだけ子に返りお菓子を手提げに入れてとせがむ大森勝代深々と帽子かぶりて目をつむり待合室に媼まどろむ大森満窓そとに小雪ちらつく空に向き恵方巻き食ぶ春遠からじ桐原富貴子笠間焼きのカップにミルク温めんとレンジの加熱十秒延ばす塙紀子燻蒸の匂ふ曲屋吊し雛桜井筑蛙古びたる雛故郷の土蔵中高野祝子園児らの見上ぐる瞳吊し雛宇佐美和子お雛さまにそっと手を触れ「かわいいね」大森滿あせてなほ失せぬ微笑み亨保雛飯島京子それぞれの生きる力や冬木の芽藤岡みち子一人居の施設の窓の紙雛筒井かよ子ほほえみは永久に変らず享保雛浅野とし子不揃ひの針目も愛し吊し雛松井節子愛し児のすこやかにあれ流し雛高畠久美子ふんはりと五感を包み春の風小沢佐代まゆ玉や幼も老も地域の輪海野美恵子置物のやうに我置く日向ぼこ海老根和子晴れやかに凛たる面の内裏雛益子春子曲屋にひしめく福の吊し雛雨宮文枝戸籍のまどでは、新生児と亡くなられたかたの氏名などを掲載していますが、不正使用や目的外使用防止の観点から、ホームページ上での掲載はいたしませんのでご了承ください。【俳句】あせび句会