ブックタイトル広報もりや 2016年3月10日号 No.621
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広報もりや 2016年3月10日号 No.621
広報もりや2016.3.1015「多文化共生」という言葉を最近よく耳にします。難民危機の対策が国際社会にとって重大な課題になった今こそ、違う文化に育ってきた人にどう接すれば良いのか、お互いの違うところをどうやって認めれば良いのか、私たち一人一人が考えなければいけなくなりました。ただし、お互いの文化と習慣を認めるだけでは物足りないと思います。なぜなら、相手との異なるところを強調することで、人と人の間に壁が作られるからです皆。さんにご紹介したい考え方があります。「大事なのは、違いはあるけれどもできるだけ議論しましょう、共通点も見いだしましょう」というものです。素敵な考え方なので、ぜひ皆さんにこれについて考えていただきたいです。人は出身や文化がどんなに違っていても、同じ人間としての共通点がはるかに多いはずだからです。現在、ドイツはこの問題について苦労しています。私が育ったエッセンの近くにあるケルンでは、大晦日に大勢の女性が駅の広場で移民としてドイツに渡ってきたと思われる男性に集団暴行を受け、1月現在の被害届出数は820件を超えています。うち約360件は、強制わいせつにあたるものだったそうです。警察の調べによると、男性集団の中には、数年前に北アフリカからドイツへ移住してきた人や、つい最近難民としてドイツに入国した人もいたそうです。女性たちを襲った動機については、男女平等を尊重しない文化に育ったことやドイツの社会から阻害されたことに対する苛立ちが積み重なったなど、さまざまな説が挙げら員流交際国ルイーザさんの偏見なく生きましょうれています。昨年、難民を100万人以上受け入れたドイツでは、男女同権について考え方が全く違う人と、どうやって一緒に暮らせるのかということは、住民の現実問題であり、悩みでもあります。「きちんと対話すればどの問題も解決できる」と信じている私でも、ケルンに住んでいる友人の「怖くて夜は家を出ない」という話を聞くと、大晦日の犯罪者に苛立ち、正直なところ、対話することはもう手遅れだと思ってしまいます。ただし、何も悪いことをしていない99・9%の難民や移民には、ドイツの社会の一員になる機会を与えないといけないと思います。大晦日の事件で、ドイツでの「多文化共生」を実現することは、想像したよりはるかに難しいことだと認めざるを得なくなりました。違う文化に育ってきた人と共に同じ社会で平和に暮らせるように、偏見なくお互いを認め合いながら積極的に対話しませんか。言葉にしたい感謝と思いやり1月に、沖縄のMr.スティービーによる男女共同参画フォーラムを開催しました。今回のテーマを決めたきっかけは、昨年のフォーラムで、パートナーに言ってほしい・言わないでほしい言葉についてのアンケートです。優しい言葉で「元気が出る」という答えがあった一方、心ない言葉に「傷つき、落ち込む」というのが男女に共通した回答でした。参加者からは「言葉の力って大きい」「言葉掛けの大切さ」「子供たちを大切にした言葉を選びたい」という感想が寄せられ、家族だからこそ、感謝と思いやりの言葉が大切であることや、言葉の大切さを学ぶことができました。Mr.スティービーからの「守谷には守谷の文化がある、地域に根づく文化を大切に」のメッセージは、男女共同参画の原点だと感じました。現在、守谷市はつくばエクスプレスの開通により環男女共同参画コラム(男女共同参画推進ネットワーク)境が大きく変化し、都市化が急速に進んでいます。守谷の歴史、伝統、慣習を守り続けて暮らしてきた人たちと、新たに転入してきた市民の割合が逆転し、新鮮な風が吹きこみ、多文化共生社会に近づいています。男女共同参画社会の実現のためには、個人としての尊厳が重んじられること、性別による差別的な取り扱いを受けないこと、また、性別に関わらずさまざまな生き方を自分の意志で選択できる社会を築いていく必要があります。今後も、「守谷らしい男女共同参画」に向けて、ご協力をお願いします。○このコラムに関する意見・感想は左記までメールをお寄せください。kyoudou@city.moriya.ibaraki.jp