ブックタイトル広報 稲敷 2016年3月号 No.132
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広報 稲敷 2016年3月号 No.132
21広報稲敷平成28年3月号arts and literature稲敷文芸己が途みち己が歩で来こし去年今年小林寿恵王(田宿)味噌足せば妣ははの味なり大根炊く酒井涼花(小羽賀)ヒシクイの夕日に抱かれ地に抱かれ篠田邑草(新山)手櫛にてかざりし老の初鏡酒井重雄(小羽賀)初日の出昇り切りたる寒さかな青木啓泰(本宿)初空や湖も穏やか遠筑波幸田不死男(荒宿)辞書めくる指悴みし寒の入り宮本芳子(切通)初雪の舞ふ河青し百合鴎岡村敏子(新山)初ごよみ旅の予定を記しけり福本きみえ(新山)毎日が蒲団干せる日授かりぬ根本京子(高田)葉牡丹の寂れし庭に色保ち代静(犬塚)抱負ある若きらが良き初み空矢口由里子(西町)葉漏れ日を受けて咲き継ぐ冬椿細川悦子(荒宿)見映えする雪吊り雪の降りてより山田とみ代(月出里)真青な空広がりて初日記根本邦子(押砂)友見舞う病室の窓日脚伸ぶ野口梅子(神宮寺)新春や昭和生まれの人の波小貫和子(浮島)香立ての灰を篩ふて去年今年富元禮子(古渡)東京のビル街包む春霞山崎幸子(浮島)初散歩幸せ乗せて押し車根本ナカ(神宮寺)白き服白鳥大好き白が好き大久保晴代(古渡)鴨の声聞きつつ里の橋渡る矢崎健一(古渡)川底の小魚つんつん足つつく昔の鬼怒は優しかったよ雨宮美世志(高田)子等連れて正月帰ったふるさとも遠くになりて歳重ねたり財部睦美(光葉)赤ピンク満開に咲くシクラメン日の差す窓辺に鉢を移動す坂本緑(鳩崎)寒空に美浦ゴーエンのリハビリは大きな風呂に心やすらぐ松本静子(西町)年末は出番のなかった外套を奥から取り出す寒に入りて山本彰治(高田)何事も無きが幸せ夫の言う今年も無事にと手合わす神社山口須美子(上君山)生きるという一ひと日ひひと日を大切に我が祖のしきたり守り行きたし篠田すい(下太田)ばらの花庭のかたすみにひっそりと一輪なれどたおやかに咲く椎木道代(柴崎)世界一美しき花展ヨウラクボクにミャンマーの発展願いつつ観る宮渕敏江(下太田)西空に冨士は大きく屹立し広野をしかと見据えるがごと川村とみ(堀川)平和って夕餉を囲む食卓の湯気の向こうに微笑んでおり岡野千恵子(伊佐津)エアコンをつけてリビング独り占め文書き本読み居眠りもする吉田テル(伊佐津)桜木の幹に秘めたる温もりに触るれば春呼ぶ声のささやく諸岡ふじ枝(結佐)朝霧の空に月かとまがふまでほのぼの白き太陽のぼる板橋道子(福田)葉の落ちし小枝移らふ雀らの声にぎにぎしわが庭の朝諸岡静江(伊佐部)成るように成れと決めれば自ずから心やすらぐ年の瀬今日は小泉實(福田)元旦の空は真青に広がりて小さき夢をひとりはぐくむ根本邦子(押砂)よく生きてよく死にたしと欲深くよくよく思うよくぞ永らえて坂本弥太郎(幸田)個室よりリハビリに来て三階は空広らかに昼の月笑む柴崎文子(町田)羽生流被災の心い傷たみバネにして華麗に舞い跳ぶリンクの王者木内正晴(押砂)卒寿過ぐ友より届く年賀状読み返す度元気湧きくる根本冨貴子(田宿)鴨の水尾行き交う沼の向こうには遥かに光る冠雪の富士矢崎健一(古渡)子孫等の金婚祝う喜寿の日に快晴の天突く幸せを知る重洋亟(阿波崎)俳句短歌