ブックタイトル東海村 第5次総合計画 後期基本計画

ページ
14/108

このページは 東海村 第5次総合計画 後期基本計画 の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

東海村 第5次総合計画 後期基本計画

第3章環境価値を高める土地利用への転換第4次総合計画で,私たちは「自然と上手に付き合う積極的な方策を立て,保全していきます」という姿勢を示しました。しかし,現実にはこの10年間で「田・畑・山林・原野」を合計した緑地は減少し,多様な「いのち」の生息・生育域も縮小しています。また,自然と共生する産業の担い手であり,環境保全の担い手でもある第1次産業就業者数の減少も続いています。私たちの東海村が,豊かな自然環境のもと,農業・商工業・科学技術,そして私たちの暮らしが相互に調和し,営まれる場となるよう,これまでの土地利用の歩みをはっきりと,自然やみどり※を守り育てるという方向へ転換していかなければなりません。第5次総合計画の期間においても,東海村の人口は増加することが予測されています。村民の叡智を集めて,増加する人口と自然環境やみどりの保全とを両立させ,環境価値を高める持続可能なまちづくりを進め,次世代により良い東海村を継承していくことが必要です。市街化区域を基礎とするコンパクトなまちづくりは,人口増加の中で環境負荷を低減させるための一つの解決策です。市街化区域の利・活用を進める誘導策,市街化区域内のみどりの増大とともに,人が集い,経済・文化活動が活性化する施設立地や交流のためのインフラ整備が求められます。車中心ではなく,人が中心になるまちづくりは,子どもたちや高齢者,障がい者,さらには今後一層増大すると考えられる来訪者や一時滞在者など,多様な人がいきいきと活動できる生活環境の実現にもつながります。様々な開発が行われる際にも,できるだけ自然環境やみどりに影響を与えない方法を取ったり,影響をできるだけ小さくしたり,やむを得ず自然環境やみどりに影響を与える場合には,同等の環境を新たにつくることで,自然といのちの循環を重視し,歴史や文化を守り,新たな暮らしを創造する活力あるまちづくりを目指すことができます。こうした未来像を実現するためには,村は率先して,早い段階から開発計画を村民に示し,村民の叡智を集めた計画立案,実施,管理を進めることが求められます。※用語説明:みどり植物と結びついた土地の状態を広い範囲で捉え,砂防林や河川敷の緑,山林や農地,学校,公園や住宅の植栽地なども一体的に表す言葉として本計画では用いています。10