ブックタイトル広報 結城 2016年1月号 No.652

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概要

広報 結城 2016年1月号 No.652

北島嘉典さん(善右衛門新田)茨城県農業経営士JA北つくば理事きたじまよしのり5でした。その稲穂は見るからに正常ではなく、販売するには規格外でしたので、その被害はとても大きかったですね。市長私も災害対策本部長として指示を出していました。市でも、ハザードマップや災害時の行動計画などを策定し、日ごろから非常時のための準備を整えていますが、やはり全てマニュアルどおりにいくものではなく、見直すべき点も多くありますね。なかなか細かいところまで見ることができなかったので、いま皆さんのお話をお聞きしてその活躍を知ることができ、改めて感謝申し上げたいと思います。特に絹川地区においては、鬼怒川と田川に堤防がない箇所があります。国や県と総力を挙げて、今後の対策につなげていきたいと思っています。ー次に、今回の豪雨災害に直面して困ったこと、また一市民として感じたことやご意見などをお聞かせください。ー北島今回の豪雨は、排水が間に合わないくらいの相当な雨量でした。この先どうなってしまうのかと、危機感を募らせる連続でしたね。近年の異常気象なども考えると、いつか鬼怒川のバイパスを作らないと、水害頻発地域になるんじゃないかと思うことも正直あります。まずは堤防を強化して、多少の越水でも決壊しないような強い堤防にしていただき、最終的にはやはり部分的にバイパスをつくるような大きなプロジェクトが必要ではないでしょうか。仮に今回の豪雨が数十年に一度の確率だったとしても、もっと大きい災害がいつ起こらないとも限りませんから。武藤私も、もう一度このような大きな水害が来ることを前提に、物事を考えはじめています。これだけの気候変動をふまえて、まずこの5年で何をするか、そしてその先10年から20年、未来の子どもたちの世代にかけてどのような計画をするかまで考える必要があると思います。今回と同規模の水害を防げるだけの、水門や堤防などを早急に整備することが必要だと感じます。また、今回の水害では、会社の重機約60台が水没してしまいました。トップとしてもう少し違う判断をしていれば、もっと被害を少なくできたかもしれません。今回の教訓を肝に銘じ、やるべきことはやらないといけないと痛感しました。今回の水害では、地域の水害復興に全く役に立てなかったのが悔しいです。何か災害があったとき、自社の重機を使って地域の皆さんを手助けできるのではないかと思うので、今回の反省を次のステップにつなげていきたいと思います。初山今回、絹川の中地区でも水門が閉まってしまい、上流からの水が溜まり溢れてしまいました。また、才光寺にある大きな水門も、モーターが堤防より下にあったものですから、全て水に浸かってしまって全く動きませんでした。今後また大雨が降って水門が開かないときには、緊急時用の排水ポンプなどをお借りし、早い段階で水をくみ上げることができればいいのではと思います。久保田地区では、住宅地が広い範囲で冠水し、避難するのも大変でした。また、小森地区でも氾濫が始まった時に、小森の大桑神社に避難しようとしたら、ここではだめということで、かなくぼ総合体育館に避難しました。しかし、かなくぼ体育館は駐車場が狭く、非常に混雑していました。新春座談会