ブックタイトル広報 結城 2016年1月号 No.652
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広報 結城 2016年1月号 No.652
6今回のような場合は、多目的運動場など広い場所を緊急の駐車場として活用できればよかったのではないでしょうか。また、高齢者や車を運転できない方もいるので、バスなどで避難場所へ移送することも必要だったように感じます。遠井私の反省点としては、絹川地区の多目的集会施設にあった車いすがパンクしていまして…。この車いすは、地域の皆さんに利用していただけるように社会福祉協議会で設置しているもので、今回は緊急でしたので使用しましたが、日ごろから点検や整備をしなければならないと痛感しました。また、被害状況や支援内容などについて、広報紙やホームページには掲載されていたかと思いますが、高齢の方はホームページを見る機会が少ないので、お知らせ版などにも継続的に掲載することも必要かなと思います。緊急時はどこも混乱しますので、なかなか情報が入らないときもあります。社協としても、例えば、現在、市で整備しているデジタル防災行政無線などを活用して、情報の取得や提供をできたらいいのかなと思います。小島私も、困ったことはたくさんありました。2011年の東日本大震災のときは班長として活動して、今回は分団長の立場で活動しましたが、災害対策本部から私のところに連絡がきて、それを分団員に伝える、その意思伝達の難しさを改めて痛感しました。例えば、上山川地区に避難勧告が出された際、どこまで対応の範囲を広げていいのか、その辺りの判断が難しかったです。一例をあげると、畑を見にきた高齢の方の軽トラックが取り残されてしまい、膝ぐらいまで水がきてしまっていました。消防団員が助けに行ったのですが、軽トラックも持っていきたいという話になり、分団長の私が対応を判断しなければなりませんでした。そのときに、近所の方がトラクターを出してくれて、これで軽トラックを引っ張っていくことになったのですが、その間にみるみる水位が上昇し、腰まで浸かってしまいました。道路と畑の見分けがつかなくなって、どうしようと思っていたときに、近所の方が舗装の道路をトラクターで先導してくれて、高齢の方を救出できました。本当に地域の皆さんの協力があったからこそ、活動ができたんだと思います。あとは、避難所ごとに対応が違ったような話も聞きました。また、トイレが和式しかない避難所もあったようで、高齢の方は大変かなと思いました。今回の水害で、地域内の危険な箇所も認識できましたので、分団員に伝えていきたいと思います。市長皆さんのお話をお聞きしていると、今後ますますこのような非常事態に備えていかなければならないとの思いを強くしています。北島さんのお話にもあったように、鬼怒川のバイパスや遊水池、調整池を作るような大きなプロジェクトも、今後必要になってくると思いますね。また、平成28年度に市内全域で整備されるデジタル防災行政無線ですが、鬼怒川沿いの地区はすでに整備済みでしたので、今回の災害で活用しました。しかし、強い雨音で打ち消されてしまったのか、全く聞こえなかった、聞き取れなかったというお声をたくさんお聞きしました。市内全地域で約12,000人に避難勧告を出しましたが、そのなかで実際に避難されたのは約1,200人程度です。約1割の方しか避難されていない現状で、情報を伝えるのがまだまだ十分でなかったような気がします。防災行政無線は、電話やホームページなどで放送内容を再確認できるようにしていますし、平成27年度中には全自治協力員のご自宅に個別の受信機を配置する予定です。市民の皆さんにすぐに情報提供ができるよう対策を進めていきたいと思います。