ブックタイトル広報いしおか 2016年1月1日号 No.246

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広報いしおか 2016年1月1日号 No.246

「新たなる10年に向けて」石岡市長今泉文彦明けましておめでとうございます。晴れやかな新年の陽射しを受けて、皆様はそれぞれに胸ふくらむ未来を描いていることでしょう。昨年10月に合併10周年記念式典を終え、今年は次なる10年に向けてのスタートです。年の初めの吉例としては、初夢の一富士が有名です。日本人にとって、それだけ富士山が身近で、かつ縁起の良い存在なのでしょう。明治11年に日本を訪れたイギリスの女性旅行家イザベラ・バードの「日本奥地紀行」(平凡社刊)には、その富士山が二つの姿で描かれています。最初は、横浜港へ向かい東京湾を北進する客船から見た富士山で、極端に尖った姿の荒々しい山容です。横浜から東京?日光?会津?米沢を経て東北地方から北海道を旅した彼女は、3か月後に横浜に戻り、再び富士山を描いています。日本をより理解した彼女の目に映った富士山は、なだらかな稜線を持つ気高い姿で、最初とは大きく異なっています。この違いは日本人やその風俗についても同様で、横浜港を降りた頃は、多くの男性は小柄でがに股、猫背で胸はへこみ貧相に見えていました。宿に泊まれば、ノミだらけで、眠れない日が続きました。ところが会津地方から米沢盆地へ着いた頃から、豊かな美しいエデンの園と評価は変わってきます。人々は勤勉で正直、礼儀正しく道徳観に溢れています。このように彼女は、日が経つにつれその良さを理解し日本人とその文化を称賛するようになります。これは私たち市民にとっても同様で、ふるさとを知るほどその有り難さが実感できるのではないでしょうか。「継けいおうかいらい往開来」という言葉があります。過去のものを継承し、それを発展させながら未来を切り開くという意味です。石岡市は、自然と歴史、文化という地域資源に恵まれているだけに、これを掘り起こし新しいものと融合させ、明日を拓くことが求められています。人口減少時代を乗り越えていくためにも、今年は自治体を越えた「連携」と「継往開来」の精神を重視したいと思っています。未来を切り開くために着実に政策を実行するとともに、本年が市民の皆様にとって実り多い一年となることを祈念し、新年のあいさつといたします。広報いしおか1月1日号№2462