ブックタイトル広報筑西People 2016年1月1日号 No.166

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広報筑西People 2016年1月1日号 No.166

風かざみ見うた子こさん(小川)市内には6次産業化に頑張っている人たちがいます。新たな筑西ブランドとなるように応援したいものです。現在、日本は豊かな食生活を送っていますが、食料自給率はカロリーベースで39パーセント(平成26年度農林水産省)と、先進国中でも最低レベルだそうです。自給率が低い理由のひとつとして、主食の米の値段が安定しないなど、日本の農業にも問題があるといえます。このことは、後継者不足や離農者の増加の原因にもなっています。そのため農林水産省では、雇用と所得を確保して、若者が集落に定住できる社会を目標に、農業生産と加工販売の一体化や、地域資源を活用した新たな産業の創出など、農林漁業の6次産業化を推進しています。また、6次産業化に取り組む事業所の認定制度を設け、それを支援6次産業化を進めて地域の活性化をしているそうです。市内にも、認定を受け事業に取り組む人がいると聞き、(株)大嶋農場の代表取締役・大おおしま嶋康やすじ司さん(桑山)と妻・美み智ち子こさんにお話をうかがいました。大嶋農場では、除草剤を使わない有機栽培をはじめ、田んぼに天然塩やハチミツなどを散布して米の旨うまみ味を向上させる土壌作りを行うなど、食の安全と味にこだわった米作りを実践しています。作っている米は、ミルキークイーンやコシヒカリをはじめ、カレーやチャーハン、パエリア、リゾットの専用米など19種。そのこだわりの米を使用して加工販売しているのが、無添加のみそ、塩糀こうじ、米糀、餅などの品々です。また、沖縄県の酒造会社に依頼して泡盛を製造するなど、6次産業化を進めています。地域のテーマを市民の目線で市民記者のページ農林水産省が推進する6次産業化6次産業とは、農業や漁業などの1次産業と、食品加工や流通販売などの2次・3次産業に一貫して取り組む事業形態のこと。1次×2次×3次=6次産業です。大嶋康司さんは、「6次産業化のための競争相手は2次産業の加工業者です。加工業者は少ないコストで商品を作るプロですから、生産者が対抗するのは難しい。私たちはただ糀やみそを作るのではでなく、より良い原材料を使った、良い商品を売る努力が必要だと思っています。大嶋農場のファンを一人でも増やして、食卓にひとつでも多く私たちの商品が並ぶようにしたいですね」と話してくれました。TPP問題もあり、農業の未来は不透明です。でも農業生産者は、それぞれが知恵を出し合い、工夫をこらし、生き残りをかけて頑張っています。6次産業化で地域が活性化し、人が集まる元気な筑西になってほしいです。大嶋康司さんと美智子さんただ作るのではなく、より良い商品を米作りから、加工販売へ6次産業化による商品の一部2次・3次産業に一貫して取り組む事業形態のこと。1次×2次×3次=6次産業です。11