ブックタイトル広報 稲敷 2015年12月号 No.129

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概要

広報 稲敷 2015年12月号 No.129

arts and literature稲敷文芸21広報稲敷平成27年12月号野菊咲く路傍に杖を休めけり小林寿恵王(田宿)競いつつ帰る鴉や秋の暮増田みきお(羽賀)地に触れず高くは飛ばず秋の蝶酒井重雄(小羽賀)鎮まりし社殿照りゆく観月祭篠田邑草(新山)作りたて団子供えて秋彼岸酒井涼花(小羽賀)赤とんぼ群れて遊覧飛行かな山口須美子(上君山)初鴨の群れ整わず遊び舟石井忠(橋向)菊咲いて昨日とちがふ今日のあり代静(犬塚)月重く出いでし土岐氏の稲荷山岡村敏子(新山)焼きたてのパンの香りや秋惜しむ福本きみえ(新山)救急車音を遠くに柿を食ぶ根本京子(高田)御朱印を受くる末尾やちちろ啼く宮本公夫(月出里)蓮堀は忍者スタイル泥田色青木啓泰(本宿)近く居てちちろの声につい本音山田とみ代(月出里)孫の笑み思い浮かべて栗を煮る堀内さわ子(境島)どこまでも広がる白さ蕎麦の花野口梅子(神宮寺)パソコンもスマホも知らず秋深む根本静江(阿波)一等米スタンプ輝く今年米高柳ゆき子(古渡)晴れやかな声に送られ秋の朝松田和美(下馬渡)手の届きそうな所に木あけび通熟れ埜口信子(阿波)玄関に無雑作に置く烏瓜飯嶋伊津子(阿波)運動会声だけ聞いて帰りけり高須湖城(浮島)濁流にもまれて助け乞う人の無事救出を祈りつつ観る雨宮美世志(高田)弾む声挨拶交す女生徒のペタルも軽き刈田の小道財部睦美(光葉)曼珠沙華一本立ちの総合体真赤に咲けば母の面顕つ坂本緑(鳩崎)常総市お見舞いくれし両陛下有り難きかな此の地に在りて松本静子(西町)運動会終わって家で踊り出すおどけたわが子に昔の記憶山本彰治(高田)川くうしゅう崎空襲に身重の母の逃げ場なく「死ぬときゃいっしょ」と上京の母は山口須美子(上君山)久びさに枝し垂だるる如く実をつけて彩るみかんに小春日の照る篠田すい(下太田)踏まれても根強く生きる雑草の生命力に強く学ばむ椎木道代(柴崎)滝までを三度問いてもあと十分奇岩と紅葉は時も惑わす宮渕敏江(下太田)師の問いにしどろもどろとなりながらわくわくどきどき脳元気教室川村とみ(堀川)天空のキャンパスいっぱい七色の虹のアートは自然の妙よ岡野千恵子(伊佐津)ピンク色のトレパン、タオルベランダにはためきやまぬ本日は晴天吉田テル(伊佐津)拉致の子ら眠る国をも照らすらむ中秋の月皓皓と光てる小泉實(福田)被爆者の語り部の声に惹かれゆく女子高生ら涙浮かべて諸岡ふじ枝(結佐)嵐にもめげずにコスモス咲きにけり紫紺の筑波背景にして根本邦子(押砂)華やかに匂い放てり金木犀わが庭隅に今日つましく柴崎文子(町田)鯖雲を川面に映す新利根の岸にすすきは白き穂を解とく板橋道子(福田)留守に来て書き置きしたるひまごの字見れば見るほどぬくもり覚ゆ諸岡静江(伊佐部)立ちたるを喜ぶ束の間すたすたと歩むひ孫にあわれ追いつかず坂本弥太郎(幸田)刈田跡早苗のごとく雑く草さ伸びて地球温暖目のあたり沁む根本冨貴子(田宿)ウォーキング小野川べりの流木に行く秋惜しむ波のささやき矢崎健一(古渡)朽ち舟を叩く水音浦明けて葦の垣間に小鴨ら遊ぶ吉田多嘉子(伊佐部)俳句短歌