ブックタイトル広報 常陸大宮 2015年11月号 No.134
- ページ
- 17/20
このページは 広報 常陸大宮 2015年11月号 No.134 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 広報 常陸大宮 2015年11月号 No.134 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
広報 常陸大宮 2015年11月号 No.134
常陸大宮市こうぶんしょ◇戦時下の公文書のゆくえ欝役所の業務のなかで日々生み出される公文書。戸欝籍や税など生活に密着したものから、選挙や議会な欝欝どの記録まで広い範囲で市民生活や市政を支え、の欝ちに歴史資料となる重要なものも含まれています。欝よく知られているように、この公文書が著しく少な欝欝いのが、太平洋戦争期(昭和16‐20年)です。欝昭和20年8月15日、アジア・太平洋戦争が終結す欝欝ると、政府は戦争遂行のために作成、収受した様々欝な文書を焼却することを閣議決定し、各方面へ通知欝欝しました。これは政府と関係省庁だけでなく市町村欝にまで及び、召集、徴兵関係文書を焼却するよう命欝じました。ポツダム宣言には戦争犯罪人の処罰が明欝いんめつ欝記されていたので、その証拠隠滅を図るためでした。欝これに従い、該当する文書は失われましたが、残欝欝された文書からも戦時下の様子をうかがうことがで欝きます。欝ひざわ欝◇檜沢村役場の「支払証書綴」欝? ? ? ? ? ?~戦時下の領収書~Vol.7これは、この地域の行政を統括する地方事務所が、水戸市にあったからです。配給品の打合せ会も、衣料品は小瀬村役場、塩は那珂湊町、石油は警察署など、いろいろな場所へ出向かなければなりませんでした。ちょういきんそのほかの請求書では、戦死者への弔慰金、警戒警報・空襲警報発令に際しての警防団員出動手当、せんべつ応召兵への餞別(一人5円)、応召兵の武運長久を祈願して神社へ納める初穂料(1~3円)などがありました。また、村の支出総額に占める戦時特別費の割合も表のように増加し、その割合も3年で3.5倍以上に増大していくことがわかります(敗戦前後の1円は現在の2,000円ほど)。昭和17~20年檜沢村の支出総額と戦時特別費(円)支出総額戦時特別費割合%S17年3月25,997580(事変費)2.2S19年8月11,8646675.6S19年12月17,9221,1296.3旧檜沢村役場文書(美和地域)には、昭和10年1欝S20年2月21,4691,2365.7欝月から、合併して美和村になった後の昭和31年5月欝S20年10月17,7651,4217.9までの支払証書綴が残されています。これは支払い欝欝このように日常業務の中の記録類からも、戦時下の証拠書類、つまり請求書や領収書の綴りで、内容欝の様子を垣間見ることができます。一方、戦時中のからいえば廃棄されていたはずの史料ですが、何ら欝資料は材質が粗悪で、劣化する史料も多く、保存やかの事情で現在まで残されていました。「たかが領欝欝取り扱いに注意が必要です。永く文書館で保存、公収書」なのですが、いろいろな情報が詰め込まれて欝開していきたいと思います。いるのです。欝欝欝欝欝欝欝欝欝欝欝欝欝▲檜沢村支払証書綴(文書館所蔵)欝欝欝▲八里村の忠霊塔建設関係史料(文書館所蔵)まず請求書の多くを占めるのが、旅費(交通費)欝の請求です。用務先は「軍用保護馬連合鍛錬査閲前欝日打合」、「村葬儀参列(八里村)」、「指定衣料品交付欝欝台帳査閲」、「空襲に関する事務打合」、「塩配給に関欝する事務打合せ」、「灯火用石油購入券受領」、「陸軍欝欝諸学校生徒志願者検査」、「兵事事務研究会」、「壮丁欝名簿調製提出」などで、兵事に関する会議が多く、欝おせやさと小瀬村や八里村(ともに緒川地域)などの近隣村だ欝欝けでなく、瓜連や水戸にも列車を利用してたびたび欝出張しています。欝*********お知らせ********11月29日(日)に「常陸大宮市文書館開館1周年記念シンポジウム・上廣歴史文化フォーラム戦後70年の記憶をつなぐ―文書館所蔵史料が語る戦争と市民生活―」を開催します(市緒川総合センター文化ホール・13時~16時50分)。戦時下に常陸大宮市域で作成された公文書から、市民が経験した戦争の具体像を探ります。史料学、歴史学の最前線で活躍されている3人の講師による、わかりやすい地域史の講演をお楽しみください。文書館?52-0571広報常陸大宮17平成27年11月号