ブックタイトル広報おおあらい 2015年11月号 Vol.527
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広報おおあらい 2015年11月号 Vol.527
おおあらい俳壇●加藤宗一選ぼくとわたしのちびっ子ギャラリー大洗かもめ保育園爾じ汝じょの友暫し別れや今年酒過疎なげく老師のこえや秋さびし大洗大使さいたま市稲葉峻山秋出水雑巾百枚急ぎ縫ふ捨てられぬ夫の蔵書や紙し魚みのあと金沢町猿田俊子〔評〕紙魚とは原始的な昆虫で、衣服・紙類などを食害する。永年努めていた主人が買ひ求めた書籍、主人も亡くなって書籍も古くなり、紙魚に喰はれている状態で役に立つものではない。処分しなければと思っているが、なかなか捨てがたく夫への情が断ち切れない。神磯に砕けて白し秋の涛暮鳥の碑訪ね行く径昼の虫新町岸和田和子〔評〕虫と言えば秋鳴く虫を総称していうのが俳句の世界である。伝道師であり多くの人の心を慰める詩を作った山村暮鳥は、四十才という若さで大洗で生涯を終えた。その碑の一つが大洗神社近くにある。その暮鳥の詩碑を訪ねるために上ってゆく町内の小径、人影はなく、昼の虫が小さい声で鳴くばかりであった。全体の中に秋の寂しさが感じられる。木犀の香りをつなぐ路地の風寄り添えばほろほろ散りぬ萩の花髭釡川崎京子城下町路地裏までも萩の風今日の月かける言葉のなかりけり寺釡田崎国勝式部の実色出でにけり庭の隅琴の音と隣り合せや酔芙蓉髭釜岸根世司子落日を秋川写し葦揺るる八朔の祭囃を遠く聞く角一鈴木さた長き夜の軒の雨音聞くばかり予報無き大夕立となりにけり東光台田中勝枝盆過ぎの家ひっそりと老ひとり秋日濃し遠出の散歩ひと休み明神町小松崎美代今年良く咲いているなり百日紅ふと気付く庭の片隅桔梗咲く祝町枝川良美野仏に秋の夕焼峠道満月の照らす縁先月見膳新町束岡金四郎パラパラときいろのおちばおちてきたこすもすくーるすがはらようへいもりのなかむらさききのこがうたってるこすもすくーるとみたいつきもみじのはちゃしつのおにわきれいだなこすもすくーるおおやましおコスモスが風でゆれてるダンスするこすもすくーるたなかみうやまのきのどんぐりおやこおおきいなこすもすくーるはばぎしみきおうちのにわかきのみたべにからすくる大洗小一年田中れんと芋ほりでどろんこになりいもあらい大洗小二年軍司陸選者の句声絶えて蝉の一生終りけり磯山に輝きそめし宵の月被災せし人痛ましき秋出水青空の下全クラスでお芋ほり!!おいしいお芋穫ったぞーぺんぎん組らっこ組いるか組まんぼう組かめ組くじら組(23)広報おおあらい2015.11.11