ブックタイトル利根町勢要覧2015

概要

利根町勢要覧2015

生まれてから看取りまで住民の健康を見守る利根町に来てから、もう２３年。当初は４年で移動の予定でしたが、ゴールドプラン（高齢者保健福祉計画）策定が運命を変えました。福祉課職員や保健師さんたちの頑張りも見ていたので、普通はコンサルに任せる計画づくりを自分たちでやろうと持ち掛けたのです。策定委員会に集まった公募メンバーがまた熱心で、利根町に大きな潜在力を感じました。医療と福祉と保健の連携で何ができるか、利根町で試したい、そう感じたのです。私たち家庭医・かかりつけ医のやることは、生まれてから死ぬまでを継続的に診ることです。そして患部だけでなく、人全体を包括的に診る必要があります。胸が痛い人が、心臓の病気ばかりとは限りません。介護の問題を抱えていたり、仕事で睡眠不足だったり、いろいろなことが関係しているかもしれません。連携性・協調性も大切です。専門的な検査や手術などが必要であれば病院に紹介し、病院での検査・治療が終われば、また私たちの出番です。治らない病気でも寄り添う医療なら最後まで行えます。自宅での診療が必要なら往診にも行き、最期の看取りもできます。在宅医療では介護との連携も不可欠です。自宅での最期を多くの方は望んでいますが、難しい面もあります。病気でない老衰死を受け入れる余裕は、これからの病院にはありません。幸い、利根町の介護福祉施設では、看取りへの理解が深まっています。施設を自宅と思ってくださる方には、そこでの最期を迎えてもらえるような手助けも始まりました。施設での診療や勉強会・研修会を通じて関わらせてもらっています。利根町での活動が面白さを増して、ますます離れられなくなってきています。Tone national Health Insurance Medical ClinicI have worked as a doctor in Tone Town for 23 years since movedhere. At first I only intended to be here for 4 years, but I feltsignificant potential in Tone Town while I was here and I wanted tosee how I could collaborate medical, welfare and health care inTone Town. I work as a primary care physician to not only treataffected areas, but also take a comprehensive look at patient needsand take care of them until their final moments. I find my jobincreasingly interesting and now I don't want to leave.利根町国保診療所所長中澤義明先生Dr.Yoshiaki Nakazawa利根写楽会左：初代代表白井清司さんLeft : Mr. Seiji Shirai右：2代目代表望月和夫さんRight : Mr. Kazuo Mochizuki感動の一瞬を刻む写楽会平成10年に利根町公民館で写真の講座があり、このまま終わるのはもったいないと、１期生が中心になって立ち上げたのが、利根写楽会です。読んで字のごとく写真を楽しもうという会で、現在会員は37人です。年2回、撮影旅行に出かけたりもしますが、町内の催しやまちの風景を積極的に撮影していこうと話しています。月に１回、定例会があり、持ち寄った作品の合評などをしています。利根町と協働の事業として「大好き利根町写真展」を開催しています。これからも楽しみながら、利根町の風景や風土の魅力を写真で伝えていきたいと思っています。Tone Sharaku-kai (Photography Club)This is a group that was created by photography course membersat the community center. Their goal is to show others the beautifulscenery inside and outside our town. The club is holding a ToneTown Photography Exhibit jointly with the town.12