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概要

教育いばらき No.531

児童生徒の学力を向上させるためには、教員の授業力向上を図ることが重要です。県では、授業力向上を推進する重点学びの広場以外にも、各学校では、児童生徒一人一人に確かな学力を定着させ、向上させるために様々な特色ある取り組みを行っています。ここでは、鹿嶋市立三笠小学校の取り組みを紹介します。同校では、友達に自分の考えを的確に伝えられなかったり、語ご彙いの広がりが不十分で自分の考えを適切に表現できなかったりと、コミュニケーションスキルの育成が課題でした。そこで、全ての教科・領域において、児童の主体的な学びを重視し、自分たちで話し合って、自分たちで課題を解決していく力の育成を図ることにしました。また、コミュニケーションスキルとして「話すこと」「聞くこと」「話し合うこと」の力を発達段階ごとに整理するとともに「表現力を高める語彙集」を作成、活用することで、「伝え合う力」の育成を目指す指導の工夫を図りました。まず、国語の指導法を中心に授業研究を進め、その成果を生かして、他の教科においても、学習の見通しをもたせる工夫や、グループで話し合う時間や意見を発表する時間の確保などに努めています。また、特別活動を充実させ、児童の主体的な活動を支援しています。児童は、互いに意見や考えを伝え合う場面があることで、コミュニケーションの楽しさを感じているようです。このように、語彙を増やし伝え合う力を高めるとともに、身に付けたコミュニケーションスキルを活用する機会を設定したことで、児童は学習内容をよく理解できるようになり、協力して課題を解決できる力が付いてきています。学力向上に向けた取り組み(鹿嶋市立三笠小学校の取り組み事例)教員も授業力向上のため日々研修しています▲グループワークの様子みんなで意見を出しあいますさらに、県教育研修センターでは、教職員の資質向上のため、そのキャリアに即して、必要な研修を体系的に実施しています。その中では、授業力を「児童生徒に確かな学力を身に付けさせる授業をつくる力」と捉え、「授業を構成する力」及び「授業を展開する力」の向上を図っています。8月19日(水)には県内の小・中・高・特別支援学校の理科担当教員を対象にした、「理科観察・実験研修講座」が開催され、教員自身が観察・実験等を通して、理科教育に関する認識を深め、授業力の向上を図りました。この講座に参加した桜川市立岩瀬西中学校の早瀬淳子教諭は、「子供と同じ目線で原理が理解でき、改めて興味・関心をもてた。理科の学習内容が日常生活に結びついているということを子供たちに伝えていきたい」と話していました。問義務教育課?029(301)5226問教育研修センター?0296(78)2121▲教員も改めて実験に取り組みます▲授業力ブラッシュアップ研修会の様子(美浦村立美浦中学校)授業の良かった点・改善点などについて話し合います校・協力校を設定し、モデルとなる授業を多くの教員が参観し、さらに文部科学省の学力調査官の指導を受ける「授業力ブラッシュアップ研修」を行っています。重点校・協力校では、それぞれの学校における課題を克服するため、また、児童生徒一人一人に確かな学力を定着させるために、学校全体で学習指導案を考え、よりよい授業づくりに取り組んでいます。研修では、公開授業を行い、他校の教員から新たな視点の意見をもらうことで、今後の授業づくりに活かしていきます。参観に参加した教員は、公開授業の良かった点・改善点などを熱心に話し合い、自校におけるよりよい授業づくりに意欲を湧かせていました。3教育委員会公式ツイッターで教育に関する情報を随時発信中!茨城県教育委員会ツイッター検索