ブックタイトル茨城県近代美術館/美術館だより No.102

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概要

茨城県近代美術館/美術館だより No.102

展覧会紹介6つの個展2015茨城県近代美術館CLOSE UP〉茨城〈CROSS OVER会期:9月5日(土)~10月18日(日)休館日:月曜日※ただし9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開館、9月24日(木)、10月13日(火)は休館開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)入場料:一般850(720)円/高大生600(480)円/小中生360(240)円※()内は20名以上の団体料金※満70歳以上の方及び障害者手帳等をご持参の方は無料※土曜日は高校生以下無料主催:茨城県近代美術館協賛:常陽銀行助成:芸術文化振興基金後援:水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/株式会社茨城放送/NHK水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局展覧会の概要本展は、展示室を6つに分け、それぞれの作家の個展形式により、茨城に拠点を置いて注目すべき活動を続たつみひでおける6作家をクローズアップする展覧会です。立見榮男、さとうきょうこよこすかゆきおまじまひでのりしまつよしうちうみさとし佐藤杏子、横須賀幸男、間島秀徳、島剛、内海聖史の作品により、ジャンルの概念を越えた多様な美術作品を紹介します。個性豊かな6作家による近作、新作などフレッシュな茨城美術に触れていただくと同時に、6つの展示空間がときに激しくぶつかり合い、また共鳴し合う様子をお楽しみください。見どころ出品作家の特徴と魅力をご紹介します。○立見榮男(1940年生まれ、笠間市在住)故郷石川の九谷焼を思わせる、鮮やかな黄色と緑を用いて描きます。ときに日本の古美術などからイメージを借用し、動植物や架空の生物などが入り乱れて躍動する、幻想とユーモアに満ちた絵画作品を展開します。○佐藤杏子(1954年生まれ、土浦市在住)針で銅版に直接線を刻んでゆくドライポイントの技法を中心に、線描を主体とした版画作品によって国内外で評価されています。日々ドローイングを繰り返し、繊細でリズミカルな線描の魅力を追究し続けています。○横須賀幸男(1954年生まれ、水戸市在住)アクリル絵の具の滲みや流れを活かしながら、色彩を柔らかに展開させ、抽象絵画を制作。大画面の余白の中に広がっていく色面は、人間の無意識や自然の営為など様々なイメージを想起させます。○間島秀徳(1960年生まれ、かすみがうら市在住)顔料を水と膠で溶き、画面上に流すことを繰り返して制作。筆を用いずに、水の流れという偶然の要素を制作に採り入れながら、従来の日本画の枠組みを越える大型作品やインスタレーションを展開します。○島剛(1963年生まれ、那珂市在住)陶磁などを素材として大型の立体作品を制作。炎の力を借りて、人為だけでは生み出せない荒々しさと繊細さを併せ持つ造形を展開させ、近年は素材をガラスに替えて新表現に取り組んでいます。○内海聖史(1977年生まれ、境町在住)点描を重ねながら視覚に強く訴える色彩を生み出します。また絵画と空間の関係を模索しながら様々なスケールの作品を制作し、作品と鑑賞者の関係を絶えず見つめ直しながら、独自の展示空間を構成します。[近代美術館主任学芸員井野功一]佐藤杏子「DP130805」平成25(2013)年内海聖史「千手」平成21-24(2009-12)年撮影:加藤健横須賀幸男「BeginningⅡ」平成23(2011)年撮影:末正真礼生間島秀徳「Kinesis No.621(seamount)」平成26(2014)年撮影:飯村昭彦島剛「元型の海―紺碧」平成26(2014)年2