ブックタイトル広報いたこ 2015年10月号 Vol.175
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広報いたこ 2015年10月号 Vol.175
3広報いたこ201510月号Vol.175文化辻二十三夜尊、月読神社は江戸時代初期より辻地区住民により信仰が受け継がれ支えられてきた民間信仰の仏閣であり神社です。子授け、安産、子育て、商売繁盛、家内安全、病気平へい癒ゆうなど庶民のささやかな、しかも誰もが願うことの成就を求めてその霊験により近隣や他県にまで信仰の輪を広げて来ました。祀られた神仏辻二十三夜尊堂には本堂に勢至菩薩様を中心に右に妙見様、左に清正公様が祀られています。二十三夜尊の運営辻二十三夜尊は、どこかの寺院や宗教団体が経営するものではなく、下辻三区から二名ずつ選出された総代が基本多岐な運営に当たります。これはきわめて非営利的な組織です。御祈願や御祈祷は極めて廉価で行い、お賽銭は専ら維持運営と文化財として修理する際の地元負担金として積み立てられます。実際にはそれだけでは足りなくなりますのでその際は改めて地元の方々などに御寄付を頂いていきます。潮来市文化財保護審議会委員秋永守辻二十三夜尊のしおり潮来市の誇れる文化シリーズ第99回7?9月の夏休み期間中、私たちの施設では、大学生向けにさまざまな臨湖実習を提供しています。県内外の多くの学生が泊まり込んで実習をしますので、田んぼの中の小さな施設が、このときばかりは異様な活気で満たされます。実習では、さまざまな環境問題に直面している霞ヶ浦・北浦で、水質や地質、プランクトン、底生動物、魚類などの調査を行い、湖沼環境問題の現状と対策について、体感しながら学んでもらっています。ここ数年間で意外と人気があるのは、「追跡!巨大ナマズ?霞ヶ浦で徹底調査!」と称し、北アメリカ原産の外来ナマズ(チャネルキャットフィッシュ)を材料に、湖沼の外来種問題の最前線について学ぶ実習です。今年はまだ未実施(原稿執筆時)ですが、昨年までの例ですと、北は北海道大学から南は琉球大学までの多数の学生が参加してくれています。同じ分野に興味のある全国の学生が集まりますので、大いに盛り上がり、議論も白熱しますこ。の実習時の駆除釣り大会で釣れたのが、写真の巨大なチャネルキャットフィッシュ(全長は84cm、重さ6・5kg)です。われわれの経験上、このサイズは、霞ヶ浦・北浦で釣獲される最大クラスです。本種の耳石の年輪を判読し、年齢と成長について研究している大学院生E君によれば、15才以上とのことです。原産地では、さらに長寿命で1mを超えることも知られています。霞ヶ浦で本種が増えだしたのは1990年代ですから、さらに大きな巨大ナマズが湖内には生息しているかもしれません。茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター加納光樹自然追跡!巨大ナマズ潮来市の誇れる自然シリーズ第5回まちづくり・潮来の自然と歴史を知るまちづくり・潮来の自然と歴史を知る