ブックタイトル大好きいばらき vol.54
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大好きいばらき vol.54
平成27年5月28日,涸沼がラムサール条約湿地に登録されました。ラムサール条約は,周辺住民の理解や環境保全に関わる団体の活動など,様々な人や団体による行動の成果です。今回の広報紙では,ラムサール条約の登録を記念して,水戸博物館や涸沼に関係する水質浄化の活動をしている団体の取組を取材しました。水戸市博物館水戸にある自然,歴史,民俗,美術の4部門を持つ総合博物館の水戸市博物館の学芸員である藤井達也さんにラムサール条約について取材しました。ラムサール条約って何ですか?ラムサール条約とは,湿地の保全とワイズユース(賢明な利用)を進める条約です。登録されるには,主に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地と認められる必要があります。(生物多様性保全に関する地球規模の条約)としては,最も早期に採択されたものです。なぜ,水鳥なんですか?水鳥の多くは渡り鳥です。国際的に移動する渡り鳥の保全のためには,多くの地域で生息地を保護しなければなりません。そのため,水鳥の保護を通して,国際的に連携した自然環境の保護ができます。今後,私たちは涸沼とどのように関わっていけばいいですか?ラムサール条約は,ワイズユース(賢明な利用)を進める条約です。環境保全のために人が関わらないようにすることが目的ではなく,ラムサール条約の登録地を中心に環境について学ぶことなど,人の暮らしと自然環境のバランスの上に繋がっている状態が望ましいです。家庭で出来る水質保全水質浄化に取り組んでいる市民団体に,家庭で出来る環境保全について,内原消費者グループと内原すみれの会,水戸市環境保全会議の皆さんから話を伺いました。あなたも家庭で出来る水質保全5箇条[目標]生活排水をきれいに!1食器洗いを考える2飲み残しをすてない(特に牛乳)3塩分の強いものは流さない4油は絶対に流さない5付け置き洗いのすすめこのグループは,石鹸を使わず食器などの汚れを落す魔法のタワシの普及や環境フェスタ,内原ふれあい祭などを利用して,涸沼前川で採取したメダカやドジョウなどの展示を通して,市民に水質維持の重要性を訴えているグループです。皆さんから家庭と環境保全について「私たちは普段の生活の中で過剰に殺菌をしたり,水質の影響を考えず生活してしまうことも少なくない。それは,いずれ自分たちの生活を不便なものにしてしまう。環境の保全のためには,沢山の人の少しの努力を集めて大きな動きにしていかなければならない。そのためには,地域ぐるみで環境の保全を考えながら,自分たち一人ひとりの生活を環境を配慮したものに変えていく必要がある」と話をされていました。私たち一人ひとりが,生活から環境保全を行なっていきましょう.8