ブックタイトル広報ひたちおおた 2015年9月号 No.646

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概要

広報ひたちおおた 2015年9月号 No.646

特集梅津会館探訪1階の町長室と応接室、2階の会議室・委員会室の壁に注しっくい目。仕上げの漆喰塗りの表面くしは櫛のようなもので凹凸がつけられていて、二通りの模様を見ることができるカウンターや階段等には、真弓山から産出された寒水石(大理石)が使用されている。この石は、国会議事堂にも使われている1階の奥には企画展示室があります。ぜひご覧ください!梅津会館平面図(当初復原図)【1階】かまぼこがた外壁はタイル張りで蒲鉾型のふくりんめじ覆輪目地が施されている。光が当たると目地に影が生じ、建物の外観を引き締める効果がある車寄せのアーチ部分には、テラコッタ(素焼きの陶器)が使用されている。昭和44年に盗難にしんちゅう遭った真鍮製の市章も復原された2階は議会を開催する議場(会議室)だった。周囲は漆喰塗りごしんえいで、扉の中には御真影(天皇陛下と皇后陛下の写真)が安置されていた議壇の扉は引き戸になっていて、内側には建築当時の壁紙が残る【2階】建物のサッシは昭和50年代に更新された。北階段の上方に1カ所だけ、竣工当時のスチールサッシが残されている2階は展示やコンサートにもお使いいただけます。鯨ケ丘の顔“梅津会館”の活用を「一見地味な建物ですが、奥に熱いものを秘めていることが察せられ、その真髄を見極めたく思いました。常陸太田で見出されていない建築図面や写真資料を、函館の梅津家から譲り受けたおかげで、今回の再生が可能となりました。後の改造が取り外され、1階事務室と2階会議室では、明るい大空間が復原されました。待ち望まれた修復の成果がこれほど広く受け入れられ、晴れがましく感じます。建物は使われてこそ本領を発揮します。改めて鯨ケ丘の「顔」となった梅津会館を生かし続けるために、どうぞお力添えください」梅津会館保存活用計画策定委員会専門委員かなで金出ミチルさん広報ひたちおおた2015年9月号3常陸太田市役所72-3111