ブックタイトル広報もりや 2015年9月10日号 No.615

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広報もりや 2015年9月10日号 No.615

広報もりや2015.9.1015員流交際国ルイーザさんの楽しい夏休みが終わり、9月を迎えました。さて、日本の夏、特に8月と聞いたら、何が思い浮かびますか?私は、花火、蒸し暑さ、スイカなどを連想します。しかし、ドイツでは、夏を新しい学年の始まりと連想する人が多いのではないかと思います。日本と違って、ドイツでは新しい学年が毎年8~9月に始まるからです。新学期開始の日付は州によって異なります。私の生まれ育ったノルトライン=ヴェストファーレン州の今年の入学日は8月12日です。今年は、私の弟がもうすぐ小学校に入学するので、今回は、ドイツの独特な小学校入学祝いについてお話します。入学祝いには絶対に欠かせないものが2つあります。1つ目はSシュールテーテchultute(学校袋)という三角形の袋です。その袋に家族はお菓子や文房具などを入れ、初登校日に子どもに渡します。デパートでも買えますが、昔は母親が自分で作る方が一般的でした。私も小学校に入学した際に母に学校袋を作ってもらいました。デザインは赤い背景にネズミとチーズという模様でした。さて、2つ目は何でしょうか?答えはRランセンanzen(ランドセル)です。ところで、ドイツ語のRanzenと日本語のランドセルが似ていると思いませんか?実はランドセルの語源はドイツ語に近いオランダ語なのです。そして、ランドセルそのものも、江戸時代にオランダから日本へ導入されたそうです。Ranzenはさまざまな種類とブランドがあります。ドイツで最も有名なブランドは、Sスカウトcoutというメーカーです。子どもの頃一番好きな色はピンクだったので、小学校入学祝いにもらったランドセルもピンクでした。Ranzenを買うときに文房具入れ、体操着袋など学生生活に必要な物が全部揃っているセットもあります。とても便利ですが、値段も結構高いです(だいたい2万円以上)。しかし、少し調べたところ、日本のランドセルはもっと高いことがわかりました。学生の親は、どこの国でも、いろいろと大変ですね。間もなく小学校に入学する弟の話に戻りますが、弟のSchultuteは青い地にロケット模様らしいです。今回のSchultuteも母が自分で作ったものです。弟に模様などを選んでもらったものの、入学の日まで完成したSchultuteは見せないと母が言っていました。初登校日をもっと「甘くする」ためのサプライズにとってあります。一方で、弟がRanzenを数週間前にもらい、それを背負った姿は、誇らしげでとてもかわいいものでした。○甘くするドイツ語で、「気楽にさせる」という意味です夏の思い出は?男女の平均寿命が延びています。そこで気になるのは、これからますます少子高齢化に拍車がかかることです。誰しも高齢になれば、生活の支えが必要になっていきます。現在、私は80歳代の父親を介護して4年になります。毎日のお世話を考えてみると、一般的に子育ては時期がくれば軽くなるものですが、親の介護は男女に関わらず介護者の負担が容易ではありません。介護のための介護保険制度もありますが、さまざまな事情により、離職してしまう人もいます。男女共同参画のコラムの中で介護を取り上げることについて、「どうして?」と思う方もいるかもしれません。現在、私たち男女共同参画ネットワークは『男女共同参画社会とは、全ての人々が性別に関わらず、会社や地域や家庭で自分らしく輝き活躍できる社会』というテーマでさまざまな活動を展開しています。介護中の私は、気持ちの持って行き場がない時もあります。「女の人」「男の人」「介護中の人」など、全ての人にとっての生きやすさ、暮らしやすさが実現することが、男女共同参画社会の実現につながるのではないかと考えるようになりました8。月から介護保険制度も変わりました。さらに介護者への負担軽減を考えて、職場や周りの理解をより一層深めていただけたらと思います。○このコラムに関する意見・感想は左記までメールをお寄せください。kyoudou@city.moriya.ibaraki.jp男女共同参画コラム(男女共同参画推進ネットワーク)