ブックタイトル広報さくらがわ 2015年9月1日号 No.239

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広報さくらがわ 2015年9月1日号 No.239

俳句【桜川市岩瀬「萩」俳句会】子燕ら横並びして口を開け小林啓治夏土用陶器の狸目のまるく荻原勅彦鳶職人の赤銅の腕汗滂沱三代みちよ枝豆をはぢき口にすうまさかな入山ひろ子人の世の鏡なりけり七変化細谷充女朴の花空の奥なる空をみる若色寿美女カーブミラーに色濃くうつる日々草金田とう女水芭蕉の群落の原に太古思ふ斎藤みよ花合歓や風は空より届きけり渡部千恵子つばくろや峡田をつなぐ山の影萩原きしの【茂山俳句会】大の字がやがてくの字の昼寝の海子老沢静夫朝顔に目覚めよき朝貰ひけり鈴木つぎ月見草富士に真向かふ太宰の忌宮本立男自家採りの物でもてなす夏料理皆川一女油照欲のなき身をもてあます海老沢幸子スメタナの「わが祖国」聴く原爆吉忌原秀子梅干して余生の一日終へにけり鈴木ノブ子朝顔や朝の命を誇りをり竹林てる朝顔や方丈の書斎覗かれり金子弘毅亡き友の愛でし朝顔空き屋敷今井繁子助手席に水着のままの子を乗せて松崎いま朝顔やドリルノートは開けしまま君島真理子一瞬に噴き出す汗や大相撲大関くに夏に入る二の腕にある齢かな宮本芳江ペットボトルペコと鳴らす子夏真昼笠倉陽子泣き虫を連れてってやる夏休み泉健作捩花の螺旋階段雨あがる吉原京子父の日の子にも白髪の筋ひかる飯山昭短歌【岩瀬短歌会】庭先の茄子やきうりの実の育ち今日か明日かと葉陰をのぞく泉三郎茎細き雀の鉄砲くちに吹く小さき音を風のさらへり瀧井幸子雨上り庭にいずれば遥かなる轍わだちの音が郷愁を呼ぶ飯田良江花材なりし真紅のあじさい根付きたり三年過ぎて三つ咲き初む石田守子この鉢の主は誰れかと草引くに生きてゐたぞと残るヒメシヤが広沢日出子リフォームをして息子へと渡したり柱にくっきりせいくらべの跡浜野和操忽然と逝きし歌友のひとりならず夕べ瞬しばたく老いし眼まなこは小林美瑳子どしやぶりの雨にうたれて重たげに柏葉あじさい背戸に咲きたり渡辺しな子巣立ち行くつばめ家族よ来春も無事に帰れと軒場に祈る山田しげの本堂にてご本尊と目を合わしたり目は空くうをつきわれをみすかす榎戸正江朝日さす茶の間の座椅子に腰をすえ筑波嶺眺め刻とき過ぎゆく大関にち子梅を干す役目任され三日間雲の流れに語りかけつつ萩原きしの子らの蹴りしサッカーボールは逃げてゆく勢ひて出したるわが足もとを古賀澄静けさを願はざる夜はなきものを今宵は初夏の嵐吹きをり鈴木英雄里山の小径に零れるえごの花その真白きに踏むをためらう大久保富美江【一般投稿】亡き姑に勝れるものは何もなく「ありがとう」の言葉受け継ぐ日々柴せつこ15さくらがわ2015.9.1