ブックタイトル広報かさま 2015年8月号 vol.113

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概要

広報かさま 2015年8月号 vol.113

だと考えられるのです。まだ検証されてはいませんが、世界的に知られている特攻の歴史に笠間市が深く関係しているということは、記念館の歴史的価値を大きく高めると思います。歴史を知る足がかりにすでに「辛く悲しいもの」として知られている戦争の歴史を深く知ることは、とても抵抗があると思います。しかし記念館は、映画「永遠の0ゼロ」で脚光を浴びたこともあり、ゲームや映画で戦争に興味を持った方も来館しています。そうした方たちと本来の歴史は少し距離があると思うので、記念館で当時の資料を見て、真実を知りたいと思ってもらえるきっかけになればと考えています。戦争を知らない子どもたちへ子どもたちに伝えたいのは、「いろんな視点を持ってほしい」ということ。戦争は、国と国が自分たちの国民を守ろうという気持ちから始まったものだけれど、個人の視点から考えてみると、大切な人が傷ついたり、誰かを傷つけたりしなくてはならなくて、いいことなんて一つもない。大きな視点、小さな視点、いろいろな視点があるということを認識したうえで、戦争の事実を知ってもらえれば、「戦争はいけない」ということが、戦争を知らない世代にも伝わるのではないかと思います。平和とは自分の視点や主張を選ぶことのできる選択肢があることだと思います。今の私たちにできること歴史は年月を経るごとに風化していきます。教科書には載っていないその時代を生きた人々の想いは、これから生まれてくる子どもたちが戦争の悲しさやむなしさを理解する大切な材料です。後世で生きる人が平和であるよう、バトンのように教訓と記憶をつないでいくことが私たちの役割なのかもしれません。特集戦後70年目を迎えて「つなぐ」(完)?「提供された資料は、すぐにでもたくさんの人に見てほしい」という感謝の気持ちで展示物を頻繁に入れ替えたことで、何度も足を運ぶ方が増えたとのこと。多い方では4回以上来館されています。特集戦後70年目を迎えて「つなぐ」筑波海軍航空隊記念館笠間市旭町654(茨城県立こころの医療センター内)TEL0296―73―5777平成27年広報かさま8月号(vol.113)5