ブックタイトル広報いたこ 2015年8月号 Vol.173
- ページ
- 3/20
このページは 広報いたこ 2015年8月号 Vol.173 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 広報いたこ 2015年8月号 Vol.173 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
広報いたこ 2015年8月号 Vol.173
現在、潮来市で輝いている「ひと」にクローズアップまち・ひと・しごとシリーズ第3弾「おばあちゃん,市役所の広報の方が見えましたよ!」と毛糸店営む二代目ご夫妻が奥の部屋に声をかけてくれました。やさしく静かな足取りで私たちの前に座って微笑んでくれたおばあちゃんこと,草野ミエさんは大正3年生まれの101歳。草野ミエさん(クサノ毛糸店)今!キラキラっとしている!!。してますね。事仕いい透き通るような白い肌,そして,きれいにひとつにまとめた髪は毎日ミエさんご自身で結うそうです。60年ほど前から,初代の店主であるご主人と共に商いをはじめ,3女1男の4人の子供を育てながら,必死に働いてこられました。「忙しかったけれど,その頃が一番,充実していたいい時代だったのかも」と、懐かしそうに当時を振り返ります。「今は孫が8人,ひこ孫が12人になりました。」と嬉しそうにひとりひとりの年齢やお稽古ごとまで紹介してくださいました。「家族に恵まれました。みんなの協力があったから101歳までこられました。家族のおかげ。世間様のおかげなんです。みなに支えられて…。」と会話の中に何度も話す草野さん。そのそばで,ご家族は,「お風呂も自分で入れるし,お昼は,先に食べちゃいなさい。と言ってくれて,自ら店番をしてくれています。レジ打ちまでできるんですよ!こちらもありがたい」とお話しくださいました。毛糸店を始めたころ,問屋さんの編み物講習を受けていたことがきっかけで始めた手芸。小物から婦人もののベストなども時間をたくさんかけずに編んでしまうほどのプロフェッショナルな腕前と評判で,今ではひこ孫の友だちにまでかわいいマスコットを編んであげています。かわいいマスコットたち!!「100歳まで生きること。これが目標だったけど,100歳を超えて,また1歳,2歳と新しく数えて歳を重ねていけたら」と話してくれ,年齢や生きる力は気の持ちようだと感じさせてくれました。編みあがった薄紫のベストを見せていただきました。手にすると,それは,ふわっとあたたかぁく感じました。今は夏…。なのに,このベストのあたたかさが何とも言えない,とっても心地のいいあたたかさでした。草野さんが時をどのように過ごしてこられたのか,そのすべては分かりません。でも,この糸と糸をやさしく紡いでいるように,人生も穏やかにそして丁寧に過ごしてこられたのでしょう。今を生きる…。それは思っているより簡単なことではないけれど,草野さんは家族とともに,今をしっかりと生きる,凛とした素敵な女性でした。かわいいひこ孫たちと…。お問合せ潮来市まち・ひと・しごと創生担当:総務部秘書政策課63-1111内線2113広報いたこ20158月号Vol.173