ブックタイトル広報おおあらい 2015年8月号 Vol.524
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広報おおあらい 2015年8月号 Vol.524
おおあらい歌壇●勝山一美選水み無な月づきに甘い香か放ち咲きおりぬ梔くち子なしの花ひっそりとしてほととぎすの戸惑いが見える。〔評〕夜中であろうとコンビニエンスストアは明るい。新町十区打田照子真夜中のコンビニの灯は惑まどわすか山杜ほと鵑とぎすうつつに聞きて特別な記念日も欠席としている。〔評〕高空の太陽が眩まぶしすぎると解してよいのだろう。永町十六区身内ゆみ出さざりおおらかな陽に見放され待ちわびし記念日にさえ顔を目め敏ざとくとらえてうたっている。〔評〕「青々伸びし」は際きわだって青くの意。初夏の景を寺釜九区三村住江水み無な月づきの野に咲く花の小さくて青々伸びし雑あら草くさ揺ゆるるを句跨またりがという。いと詠うたっていて、悲しみが伝わってくる。「をりしか」〔評〕愛妻に先だたれた悲しみを、香りが身に感じな桜道猿田彦太郎はさびし妻の魂たまなべてはわれの身に泌しみてをりしか香り顕たぬ際よく確かな目で捉とらえ詠んでいる。「ありなし」有あるか無いか。極めて微かすかの意。一首手寺釜九区佐藤よし子ありなしの風に揺れいる酸すか模んぽは傾なだりに紅あかく彩いろどり咲けり沢山の花が落ちているはかなさを詠んでいる。〔評〕娑さ羅らはし・ゃ・ら・ともいう。朝の庭に降り立つと、新町二区高崎夫左江あまた咲く娑さ羅らの白花地に落ちていのち果は敢かなし狭さ庭の朝は者はこの日を快たのしんでいるというのだ。〔評〕真夏土ど用ようの日ともなると鰻うな丼どん蒲かば焼やきを食べる。作祝町十区佐藤毅久々に揃そろひて行きぬうなぎ店匂ひのこもる暖の簾れんくぐりて勝山一美見み霽はるかす霧青々とたたなへば嶺みね々みね匂ふ神かむさぶるまで――――――◇――――◇――――――多かろう。下句の境地は容易に得られない。〔評〕齢よわ重いねても尚短歌を友とする作者を羨うらやむ者もケアハウス「おあしす」清宮しげ老いていま短う歌たを友としわが余よ生せいペン持つ腕うでの朝のさわやか空気が見えて来るようだ。〔評〕手際よく纒めている作品。氏の心入れ、盆地の永町六区鬼澤のぶ子十五夜の月中ちゅう天てんに掛かかるとき盆地は深き水底のごとの定形に基もときづよくまとめている。〔評〕後期高齢ながら作者は力量を持っている。短歌永町六区笹目孝子明けそめし朝あき靄もやの中里山の小鳥飛び交かう疾はや風ての如くを観みせる。よく詠んでいる。〔評〕梅雨期の紫陽花は装飾花ともいわれる美事な花金沢一区古渡節子ひと日をたっぷりと露をふくみて咲きさかる庭の紫あ陽じ花さい梅つ雨ゆの椀もぎ取ろうとする作者。〔評〕梅雨期はうっとうしい。雨後の庭に出て雑草を東光台三区大谷義治曳ひく吾われは雨止みてほっとしてわが目は空を見る外に出られる草空を見上げているとき詩は生れる。〔評〕遙か彼か方なたの飛行機を見守る作者。晴れ渡った高永町七区秋山まさ子空高く銀しろ金がね光る雲遙か羽田めざして飛行機はゆくという語源。芳香は素晴しい。〔評〕梔くち子なしとは、果実が熟しても口が開かないから、髭釜十区田中昭子ぼくとわたしのちびっこギャラリー滝口保育園楽しかった夕涼み会☆夕涼み会当日は生憎の小雨模様でしたが、お友達は元気パワー全開でした。☆8月23日(日)の八朔際でも月組(年長児)による和太鼓を演奏します。見に来てね!(19)広報おおあらい2015.8.5