ブックタイトル広報きたいばらき 2015年8月号 No.711
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広報きたいばらき 2015年8月号 No.711
『膵癌について』紙上クリニック紙上クリニック紙上クリニック北茨城市民病院外科竹村晃4月より外科に赴任しました竹村晃です。3月までは県南にあります東京医科大学茨城医療センター消化器外科で主に肝胆膵領域疾患の治療にあたっておりましたので、今回は膵癌について書かせて頂きました。膵癌は最近増加傾向にあり、2013年の全癌死亡数では男性で5位、女性で4位、男女計で4位になっており、約3万人の方が膵癌で亡くなられています。10万人当たりのがん死亡率では、男性で25.9、女性で22.9と高くなっています。膵臓は胃の裏側に存在する左右に細長い臓器で、膵癌では癌による特異的な症状に乏しいことが多く、また膵臓の周囲には主要な血管が多く存在するために高頻度に周囲へ浸潤や転移を起こしやすく、発見されても手術が受けられる方は約20~40%程度しかおりません。さらに全国集計では、膵癌切除全症例の5年生存率は20%台であり、未だに予後は不良な癌のひとつです。膵癌の危険因子としては、膵癌の家族歴(血縁者の膵癌罹患)や糖尿病、慢性膵炎、肥満、喫煙、大量飲酒などが挙げられ、これらのうち複数の危険因子がある場合には膵癌の高危険群として検査を受けられることが勧められています。症状としては、腹痛や腰背部痛、黄疸が多く、次いで体重減少、消化不良などがあります。また糖尿病の発症や悪化なども膵癌の発見契機にあげられています。治療法には大きく分けて1外科的治療法(手術)2化学療法(抗がん剤)3放射線療法があります。現在ではCTやMRI、内視鏡検査などの精密検査を行い総合的に診断し、切除可能な患者さんには根治を目指した手術と手術後に術後補助化学療法(予防的抗がん剤治療)を行うことが勧められています。癌の他臓器への転移や、周囲の重要組織への高度な浸潤が認められた場合には化学療法や放射線治療を駆使しての治療が必要となります。この1年ほどの間でも膵癌の治療に用いられる抗がん剤の種類や投与法も新しいものが出てきており、以前と比較して治療成績は向上してきております。当院におきましても、膵癌に対して手術・化学療法での治療を提供できる体制を整えておりますので、症状等で心配の方は受診されることをお勧め致します。▽募集内容薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士(各1名)、看護師(若干名)▽応募資格いずれの職種も有資格者または平成28年3月31日までに卒業見込みの方(採用時までに資格を取得することが条件)▽試験日9月27日?▽選考方法筆記試験、面接試験▽提出書類1採用試験願書2履歴書(12は病院規定)3写真1枚(3カ月以内に撮影、縦4cm×横3cm)履歴書貼付4免許証の写し(有資格者のみ)5卒業見込証明書(有資格者は不要)6成績証明書(開封無効、有資格者は不要)7返信用封筒1通(長形3号、82円切手貼付)※病院規定書類(12)は、市民病院総務課または市民病院ホームページから取得するか、郵便で請求してください。詳しくは左記へ。▽応募締切9月15日?(郵送は当日消印有効。封筒に「願書在中」と朱書きのこと)▽採用予定日平成28年4月1日(有資格者)申問〒319-1711北茨城市関南町関本下1050北茨城市民病院総務課(鈴木、岸)?461121市民病院職員募集のお知らせ市民病院職員募集のお知らせ市民病院職員募集のお知らせ広報きたいばらき8月号10防災行政無線の内容を電話で確認できます?43-31107月から市民病院副院長として勤務することになりました村田昌子と申します。市民の熱い思いを受け、名称を北茨城市民病院に改め、スタートした当院に勤務する機会に恵まれ、その責任に身の引き締まる思いです。10年後の2025年には、団塊の世代が75歳を迎え、超高齢社会を迎える中、誰もが住み慣れた地域で自分らしく生きていけるように、医療機関では病気の予防から治療を通し、市民の健康を維持するための取組が求められております。特に、公的病院である市民病院は、その中核として積極的に地域に貢献する必要があると考えます。6月には中郷地区に市民病院附属家庭医療センターを開所し、在宅診療や外来診療にあたり地域医療の取組みを始めました。私自身、これまで茨城県看護協会長として看護の質の向上や地域医療を支える人材育成に取組んできた経験を生かし、関係機関の方々と市民の皆さんが、北茨城市に住んで本当に良かったと思える病院づくりに努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。北茨城市民病院副院長あいさつ副院長村田昌子