ブックタイトル広報いしおか 2015年8月1日号 No.236

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広報いしおか 2015年8月1日号 No.236

時記憶の文化振興課シリーズ114?43-1111(内線1324)前号では、佐久上ノ内遺跡の発掘調査で発見した溝が、古墳に埋葬された有力者の住まい―「豪族居館」の可能性が高いことを紹介しました。では、その有力者が埋葬されたのは、どの古墳なのでしょうか。佐久上ノ内遺跡のある佐久から柿岡地区にかけては前方後円墳や前方後方墳が多く築造されていますが、最も近い前方後円墳は佐自塚古墳で、その距離は700m程度です。佐自塚古墳は、昭和38年に発掘調査が行われ、埋葬施設の上から高杯と呼ばれる土器が出土しました。土器の形や、出土した場所を考えると、埋葬時にお供えをしたときのものと考えられます。一方、佐久上ノ内遺跡の溝の図書館つうしん■問い合わせ石岡市立中央図書館?24・1507中央図書館2階視聴覚室《8月のおはなし玉手箱》・1日(土)午前10時30分から《8月のおはなし会》・22日(土)午前10時30分から中央公民館《8月のおはなしフレンズ》・8日(土)午後2時30分から◎対象は、幼児から小学校中学年程度です。時間はおよそ30分です。HPhttp://lib.city.ishioka.lg.jp/休館日8月3日10日17日24日31日〈児童書〉・宇宙の謎大百科レッカ社/編著・世界一のパティシエになる!輔老心/著・ヒトニツイテ五味太郎/作・新やさしいこうさく1?12竹井史郎/作・きいてみよう障がいってなに?1?5石川憲彦/監修・さがしてみよう!まちのしごと1?6饗庭伸/監修・めざせ!世界にはばたく若き職人1?4こどもくらぶ/編〈一般書〉・日本の名作住宅の間取り図鑑大井隆弘/著・子どもとお出かけ!日帰り茨城・栃木・群馬パーフェクトガイドジェイアクト/著・いばらきとっておきのパン屋さんゆたり編集室/編・ヒポクラテスの誓い底からは、古墳時代前期の土器がまとまって出土しました。また、上層からは古墳時代中期の土器が出土しています。したがって、古墳時代前期に溝が掘られ、中期には埋まったと考えることができます。そして、佐自塚古墳の土器の年代は、溝の下層土器と上層土器の間に位置づけられるものでした。つまり、佐自塚古墳で埋葬が行われ、お供えをしたときに佐久上ノ内遺跡の溝は機能していて、被葬者の活動時期は溝―居館の存続時期と重複することになります。そして、両遺跡の距離がわずか700mということを考えると、佐自塚古墳の被葬者の居館こそが佐久上ノ内遺跡と特定することも可能となります。古墳から被葬者の名前を書いた墓誌が出土することは、新しい古墳のごく一部を除いてないため、その被葬者が誰なのか、どこに住んでいたのかを知ることは非常に難しい問題です。佐久上ノ内遺跡は、考古学的所見から、その被葬者の住まいが特定できる極めて貴重な事例と言えます。佐久上ノ内遺跡をはじめ、近年の調査成果の報告会を次の日程で開催します。ぜひご来場ください。◇文化財調査報告会日時8月8日(土)午前10時から場所常陸風土記の丘研修室先着50人(当日入園無料)10cm0下層上層「居館」の存続時期佐久上ノ内遺跡1号溝佐自塚古墳主体部上出土土器=埋葬時供献被葬者の活動時期│古墳時代の豪族居館近年の調査成果から佐久上ノ内遺跡Ⅱ??中山七里/著・私の息子はサルだった佐野洋子/著・ブラック・ベルベット恩田陸/著・たまらなく、アーベイン田中康夫/著・君が笑えば小手鞠るい/著新着図書の案内広報いしおか8月1日号№23626