ブックタイトル広報 稲敷 2015年8月号 No.125

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概要

広報 稲敷 2015年8月号 No.125

arts and literature稲敷文芸俳句短歌27広報稲敷平成27年8月号あやめ旅杖と一ト日を樂しめり小林寿恵王(田宿)麦秋や道を訊いてる京訛宮本公夫(月出里)川宿は風たち易く吊り忍増田みきお(羽賀)ががんぼの脚均等に踏みとどむ篠田邑草(新山)時の日や忘れて久し海ゆかば矢口由里子(西町)川縁べりをそぞろあるきや風涼し酒井涼花(小羽賀)葭切や小魚を煮る店の裏代静(犬塚)青鷺の高枝に居て何思ふ石井忠(橋向)水郷の麦秋モヒカン刈りのよう青木啓泰(本宿)皐月空幟はためき寝釈迦の日山口須美子(上君山)未ひつじ草ぐさ閉じる帰宅となりにけり岡村敏子(新山)傘ひろげ梅雨のにおいを干しにけり福本きみえ(新山)句座座敷まずとびこみし紅紫陽花根本京子(高田)水匂ふ寄す波荒き梅雨の湖細川悦子(荒宿)口角を上げてにっこり初夏講座堀内さわ子(境島)梅雨晴れ間今日は頑張る万歩計根本静江(阿波)ごろごろと落梅拾う人もなし小貫和子(浮島)葭切りや風に負けじと鳴き猛り高柳ゆき子(古渡)帰宅してこもる暑さを開け放つ松田和美(下馬渡)豆腐屋のラッパ呼び止め梅雨晴間埜口信子(阿波)校名の変わりし母校夏木立飯嶋伊津子(阿波)眼科医や右見左見百合の花高須湖城(浮島)若きらを見れば不安の影よぎる戦争のむごさ知る我故に雨宮美世志(高田)写真撮る久しぶり会う三兄弟年の和二百七歳尽きぬ語らい財部睦美(光葉)早苗田淡き月夜を田たかわず蛙の鳴く音ね聞きいて幼き日を恋坂本緑(鳩崎)週毎に行くゴーエンのリハビリは友の笑顔のうれしさにあう松本静子(西町)十代の悲惨なニュースあふれありそこに見えるは社会の闇か山本彰治(高田)庭隅に作りしトマト・豆・胡瓜朝夕愛でる我が子のように山口須美子(上君山)家めぐる土塁の手直しあれこれと年と令しを忘れてやっと終えたり篠田すい(下太田)目覚むれば夜来の雨がひんやりと朝の空気の超すがすがし椎木道代(柴崎)登校の黄色い帽子は姉妹庭あじさいの揺れて見送る宮渕敏江(下太田)亡夫と植えし屋敷の木々は鬱蒼と六十年の歳月語る川村とみ(堀川)生きてる手足も動きおしゃべりも災い中起きた奇蹟よ岡野千恵子(伊佐津)目も唇くちも心も飢えしその日より消えずに残る空襲の悪夢吉田テル(伊佐津)五月風楓若葉におく露をこぼしてよぎる雨後のあさあけ諸岡静江(伊佐部)わが里に田植え終えればどの丘も椎の若葉の黄にぞふくらむ坂本弥太郎(幸田)大利根の川面を染める夕茜千ち千ぢにくだけてきらめき止まず板橋道子(福田)夕風のそよぐ植田にゆらゆらとほのぼの赤き満月映る柴崎文子(町田)輪のなかにわがふと覚ゆ淋しさを打ち消すごとく笑顔つくるを根本邦子(押砂)トタン屋根に降り出せる雨騒がしも孫の爪弾くギターのごとく諸岡ふじ枝(結佐)泣かされたオリンピックの「真央」の舞魔物とやらがいたんだやはり吉田多嘉子(伊佐部)長生きを希ねがう言葉を賜う君ひとり夜更けの静けさに沁しむ根本冨貴子(田宿)柿けやき遅速はあれど芽吹く庭活気に満ちる朝な朝なに矢崎健一(古渡)