ブックタイトル広報かすみがうら 2015年7月号 No.124
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広報かすみがうら 2015年7月号 No.124
文芸ひろば詠歌の紹介投稿作品そぼ濡れて白妙の娑羅あまた咲き往西寺の庭落花狼ろうぜき藉的場登志子征く人と送る人との心根を唯偲ぶだに涙溢るる沽野はつ子僅か許りの蚕そらまめ豆出荷終りし日ツバクロ巣立ち紫陽花咲き初む菅谷咊子働くも年に応じて暮らせよと親しき友は我を思いり石塚清刈る草や我が身の内を振わせて茂れる広場衣更えして吉田正道梅雨晴れの散歩コースの草むらに薄紅色のもちずりの花髙橋フミ亡き夫の仏壇に供えし好物を吾ひとり心慰むる栗原敏枝指輪してぐるりとまわる母の指やまぐちいさむ犬散歩空に峰雲急ぎ足扶美世海峡の波はと濤うに没いるや雲の峰田能幸雄千代田俳句同好会12かすみがうら出島短歌会泣かされて追ひかける曽孫庭の石一つ握りて兄追ひかける飯島ヒロエ水の上に住む暗き夜の潮満ちうさぎみたいに白くかがやく岡田恭子白檀の香を手向けて亡夫とわれお茶の刻もつこころの語らひ小室貞江心開く事なくなりし交わりに嫁への思い日々遠くなる名倉子庭先にやっと根付いたサルビアの花が私を待っている朝浜田留子▼投稿作品(俳句・短歌・川柳)を募集しています。8月3日月までに情報広報課(〒300-0192大和田562番地)へお願いします。高倉廃寺と百体磨崖仏当市の千代田地区に筑波山系の山々があります。茨城県内には、北部に阿武隈山地、八溝山地という山脈が連なっていて、筑波山をはじめとする南部の山々は八溝山地に属し、「筑波山塊」と呼ばれています。かすみがうら市の山々は、この筑波山塊の一部です。筑波山塊の岩石は、山頂部は斑レイ岩で、その周囲を花崗岩、さらにその周辺に雲母片岩などの変成岩が取り囲んでいます。高倉には、湯ヶ作山があります。現在のゴルフ場の一角には、「石造阿弥陀如来立像」(県指定文化財)があり、隣接して高倉廃寺という寺跡が所在しています。高倉廃寺は、奈良・平安時代に設けらた常陸国分寺と関連する寺院と考えられており、瓦や仏器などが発見されています。上志筑には、閑居山があります。その中腹標高140mの所に仏教の聖地があり、ここに磨崖仏が彫られています。聖地の入口に金掘穴(高さ1.4m幅70cm深さ16m)と称する横穴があり、その少し上に4m四方の程の丸い花崗岩の巨石が突出し、その岩肌に観音、弘法大師、不動明王、梵字などが線刻や薄肉彫で市民学芸員が語るシリーズ?ジオパーク構想豆知識刻まれています。この聖地の下には願成寺がありました。願成寺は、弘法大師によって開かれ、乗海によって中興されたと伝えられています。その後、衰廃する中、江戸時代に志筑地域を支配した本堂家によって再整備されました。このように、千代田地区の山や岩は、山岳宗教者の修行や仏を感じる聖地として多くの人々の信仰を得ていました。いわゆるパワースポットです。皆さんも、山を散策し自然界のパワーを感じ取ってみませんか。次回は「大型五輪塔」について紹介します。(深井征一郎)問郷土資料館?029(896)0017↑閑居山の中腹にある巨岩に彫られる百体磨崖仏梵鐘の余韻消えゆく夏木立桜井筑蛙直線に弾き合ひたり水馬中島暉子境内の箒目に散り沙羅の花萩原初枝新じゃがや皮もつるりと赤子肌福田妙子一寺に八十八ヶ所夏木立山内勝昭さへづりに目覚めて旅の朝であり矢口三郎網戸越しの夜風やはらか風呂あがり坂部幸子淀みなく水の流れて濃紫陽花大塚隼人青見