ブックタイトル広報ほこた 2015年7月号 vol.118

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概要

広報ほこた 2015年7月号 vol.118

涸沼Ramsarラムサール条約湿地に登録決定5月28日、国際的に重要な湿地の保全を目指す「ラムサール条約湿地」に鉾田市・茨城町及び大洗町にまたがる涸沼が登録されました。6月1日から9日にかけて、ウルグアイ南部プンタ・デル・エステで開催されたラムサール条約第12回締結国会議(COP12)では、6月3日に登録認定証授与式が行われ、鬼沢保平市長に登録認定証が授与されました。今回、涸沼ほか3ヶ所が新たに登録され、日本全体では、50ヶ所(合計面積148,002ha)となりました。鬼沢市長がスクリーンを使用しスピーチ(一部抜粋)Hello everyone. My name is Yasuhei Onizawa,and I am the mayor of Hokota City in IbarakiPrefecture.This is Asahikita Elementary School, locatednear Lake Hinuma. The students at this schoolstudy the environment around the lake.At this elementary school, the students pickup trash from around the lake, measure waterquality, and stock the lake with salmon fry.Through these activities, they learn about theimportance of the environment.Currently Hokota City is actively putting effortinto environmental education so that beautifulLake Hinuma can be enjoyed by our childrentoo.■ラムサール条約とは?特に水鳥の生息地として、国際的に重要な湿地及びそこに生息する動植物の保全、賢明な利用(ワイズ・ユース)を促進することを目的とする条約です。★ラムサール条約の正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」で、1971年にイランの町「ラムサール」で行われた会議でつくられたことから、この町の名前をとって「ラムサール条約」と呼ばれるようになりました。■ラムサール条約3つの柱ラムサール条約は、湿地の「保全・再生」と「賢明な利用(ワイズ・ユース)」の促進を目的とし、そして、それらを促進していくための手段としての「交流・学習」の3つが条約の基盤となっています。保全・再生交流・学習賢明な利用(ワイズ・ユース)【保全・再生】私たちの生活環境を支える貴重な生態系として、幅広く湿地の保全・再生を呼びかけています。■涸沼の登録湿地の概要湿地の特徴保護の形態登録基準湿地の概要ラムサール条約登録認定証の授与鬼沢市長のスピーチ(和訳)皆様こんにちは、私は日本の茨城県にある鉾田市で市長をつとめております鬼沢保平と申します。こちらは、涸沼近隣にある「鉾田市立旭北小学校」です。この小学校では全校をあげて、涸沼周辺の環境学習に取り組んでいます。この小学校では涸沼周辺のゴミ拾い、水質調査、鮭の稚魚放流などを行っています。これらの活動をとおして生徒たちは環境の大切さを学んでいます。今後も鉾田市では、美しい涸沼を未来の子供たちに残していくための環境教育を積極的に取り組んでいきます。汽水湖、カモ類の渡来地、ヒヌマイトトンボ等の生息地国指定鳥獣保護区特別保護地区基準2:絶滅のおそれのある種や群集を支えている湿地基準4:動植物のライフサイクルの重要な段階を支えている湿地。または悪条件の期間中に動植物の避難場所となる湿地基準6:水鳥の1種または1亜種の個体群で、個体数の1%以上を定期的に支えている湿地満潮時には10 km下流から那珂川と涸沼川を介して海水が流れ込む天然の汽水湖である。冬期にスズガモ等水鳥が飛来する東アジア地域における重要な越冬地及び中継地となっている。面積935ha平均水深2.1m最大水深6.5m周囲約22 km【賢明な利用(ワイズ・ユース)】人々の生業や生活とバランスのとれた保全を進めるために、湿地の「賢明な利用」を提唱しています。賢明な利用とは、湿地の生態系を維持しつつ、そこから得られる恵みを持続的に活用することです。【交流・学習】湿地の保全や賢明な利用のために、人々の交流や情報交換、教育、参加などを進めることを決議しています。涸沼は、霞ヶ浦(西浦)、北浦に次ぐ県内第3の湖で、関東唯一の汽水湖です。また、景勝地として古くから人々に親しまれるとともに、魚介類の漁場、Hokota City Public Relations 2015.7 8渡り鳥の飛来地、希少動植物の生息地としても貴重な場所です。