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概要

広報あみ 2015年7月号 No.652

広報あみ7月号通常版2015.6.26 8町村合併60周年記念特別寄稿町村合併60周年を迎えて町村合併60周年記念特別寄稿を共有してまちづくりを行うことが重要ですが、現実には個人の生活が優先されて、人と人のつながりが希薄化しているように感じます。町内でもアパートなどが増えて地域と交流しない住民も多くなっていると聞きます。平成23年に東日本大震災があり、その頃から「絆」という言葉がよく使われ、改めて地域コミュニティの大切さが再認識されたと思います。私が住む君原地区には昔ながらの近所づきあいが残っています。班(組合という)では、毎月各家持ち回りで全世帯が参加する「寄合」を行っていて、区からの連絡事項を伝える場であり、協議が必要な時には全員で話し合います。(酒が入って議論が過熱するときもありますが....)しかし、私の周辺でも寄合を維持しているところが少なくなりました。我が家を考えても、子供が家を離れているので、将来は心細いばかりです。寄合は貴重な価値あるコミュニティですが、存続することが大変困難な時期に来ているのです。阿見町第6次総合計画では、「人がつながるまちづくり」を基本目標として、ボランティア、NPOなど多様な主体が参画する協働のまちづくりを進めています。また、地域福祉計画を作成して、地域で支えあう仕組みづくりの構築を推進しています。筑見地区自治会は、地区の高齢化が進んだことに危機感を持ち、全国的にも先駆けて「筑見福祉計画」を策定し、買い物の足を確保する「つくみ乗り合い」事業、交遊サロン「筑見ふれあい館」事業などにより、支えあい・助け合いのあるまち、みんなでふれあいの場のあるまちづくりを進めています。筑見地区まちづくりモデルは、「地域づくり総務大臣賞」を受賞しました。町では定住促進のため、子育て支援などの施策を重点的に実施していますが、地域を守る活動に対する支援にも力を入れてほしいと思います。私は現在60歳です。阿見町で生まれて60年間のほとんどを阿見町で暮らしてきましたので、町村合併して60年を迎える阿見町と同じ時期を歩んできました。私が育った君原地区は農家が多く、私の家も農業をしていて貧しい生活だったと記憶しています。農繁期には両親が暗くなるまで働くのを見て育ちました。小学校に入る頃になると、遅ればせながら我が家もテレビを購入しましたので、その影響から何かと欲しいもの、手に入れたいものが多くなりよく親にねだりました。両親の私に対する教えは、「クラスの半分以上が持つようになったら買ってあげるから、それまで我慢しなさい。」でした。買ってもらえるまで、待ち遠しかったことを覚えています。昭和30年代の阿見町では、このような家庭が多かったと思います。町村合併後の阿見町は、土地区画整理事業などの住宅開発や3つの工業団地の造成、また都市計画道路や上下水道などのインフラ整備を積極的に進めました。人口が増えるとともに、阿見第一・第二小学校、朝日・竹来中学校が新たに開校し、また県立医療大学と付属病院も開設しました。総合保健福祉会館、東京医大茨城医療センターと連携して医療福祉施策が充実しています。スーパーなど商業施設が増え、さらにプレミアムアウトレットも立地しました。阿見町は利便性が高い上に、霞ヶ浦や平地林など、水と緑が豊富な暮らしやすい町になりました。現在は豊かな社会になりましたが、全国では少子高齢化よって限界集落と言われる地域社会が成り立たない問題が起こっていますし、最近では「地方消滅」というショッキングな内容の本が話題になりました。阿見町はどうでしょうか。荒川沖駅に近い新市街地では住宅が増えていますが、一方で過疎化と高齢化が進んでいる地区があり、町内でも格差が広がっています。こうした課題に対して、そこに住む人たちが危機感坪田匡弘さん昭和54年?平成27年まで、阿見町職員として勤務。阿見町第5次総合計画、第6次総合計画の策定や町民活動センター設立などの業務に従事した。追原坪田匡弘■昭和時代の町の写真を募集しています町の移り変わりがわかる写真として昭和時代の写真を町民の皆さまから募集します(合併60周年記念式典などに使用することがあります)。▼応募期間9月30日(水)まで▼応募条件▼いつ頃に撮影されたかがわかる▼撮影場所が特定できる▼応募方法写真を直接左記に持参する▼その他▼写真はデータ化した後、原則その場でご返却します▼写真を部分的に使用する場合があります▼写真データに関する著作権やその他一切の権利は、町に移転することに同意していただきます▼問合せ秘書課?888ー1111(281)▲昭和46年の阿見小学校周辺