ブックタイトル広報筑西People 2015年6月1日号 No.159

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概要

広報筑西People 2015年6月1日号 No.159

小こいしかわ石川功いさおさん(飯島)古民家が次々と姿を消す中、農業資料館は往時を偲ぶ宝物。四季折々の散策など、家族そろってお出かけください。わがまち筑西市は江戸時代、下館藩2万石の城下町でしたが、末期になると、度重なる飢ききん饉に加え浪費が重なり破綻状態となりました。この危機を救済復興したのが二宮金次郎です。市と深い縁で結ばれている金次郎の足跡は古文書などの史料として残っていますが、当時の人々の暮らしを伝える建物がありません。その場所を求め、農業資料館を訪ねました。農業資料館の建物は三郷地区の大林秀雄氏より寄贈され、昭和60年、現在地(久地楽851番地)に移築復元されました。すでに30年の歳月が経過し、現在は市教育委員会が管理運営しています。筑西市立農業資料館の更なる活用を江戸時代中期に造られた農家の建物を移築し、農具などを展示する農業資料館多くの市民に活用されることを期待します建屋は江戸時代中期(200年以上前)に造られた床面積218平方メートル(約66坪)の大農家で、約半分が土間です。土間には台所や板の間があって、野良仕事の合間に板の間に腰掛け土足で食事をし、夜なべのわら仕事場にも使われました。また建屋内には厩うまがや作られ、馬や牛が人間と同じ屋根の下で生活していました。重要な農作業の担い手である馬や牛が、いかに大切にされていたかが偲しのばれます。館内には農作業で使われた千石通しや唐とうみ箕など昔の道具が市民から寄贈され、展示されています。さらに畳の座敷をのぞくと、今ではすっかり姿を消した囲炉裏や長火鉢、石油ランプなどがあり、昔の生活を垣かいま間見ることができます。屋根は現在鉄板亜鉛葺ぶきですが、茅かや葺きの面影を見ることもでき大変勉強になります。現在、見学者の大半が筑西市と桜川市の小学生で、一般の利用はほとんどないそうです。この日は、川島小学校3年生100人が校外学習で訪れていました。大きな屋敷や様々な昔の道具に目を輝かせ、生きた学習ができているようでした。記者も塾生である、二宮金次郎について学ぶ市民グループ・報ほうとくいちえんじゅく德壹圓塾では、資料館の昔懐かしい畳部屋をお借りして、3月度例会の勉強会を実験的に開催しました。今後もここを会場として、紙芝居『二宮金次郎物語』の読み聞かせを5回ほど計画しています。近隣には国指定文化財である新にいはりはいじあと治廃寺跡、新にいはりぐんがあと治郡衙跡など史跡もあり、桜やろう梅などの季節の花が咲きほこる自然豊かなこの資料館が、更に有効に活用されることを期待します。地域のテーマを市民の目線で市民記者のページ■農業資料館の利用には事前申込が必要です。詳しくは文化課?220183へ|まず知ろう、農業資料館について移築復元された建屋館内には貴重な農機具を展示史跡や自然と併せた有効活用を二宮金次郎時代の農家伝承を求めて13