ブックタイトル広報もりや 2015年5月10日号 No.611
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広報もりや 2015年5月10日号 No.611
員流交際国私は3年半以上日本にいて、日本の文化、日常生活に慣れてきましたが、慣れない部分も残っています。今回は、来日したドイツ人にとって、またドイツに行く日本人にとって、お互いへのカルチャーショックについてのお話です。まず、カルチャーショックというのは何でしょうか?辞書によると「異なる文化に接したときに受ける精神的な打撃」です。例えば、私が電車で鼻をかんだときに、周りの人の表情から判断すると、精神的な打撃を周囲に受けさせているようです。逆に、私は初対面の人から「彼女は?結婚は?」、また、知り合いから「太ったね」などと言われたときに、毎回カルチャーショックを受けています。日本人とドイツ人がお互いにカルチャーショックを受けることは何でしょうか?私が思うのは、「時間を守ること」「休暇」です。世界中で、ドイツ人は勤勉で、真面目な人と見られているようで、「日本人に似た性格」と評されます。私もこれに基本的に賛成ですが、違いもあると思います。ドイツ人は仕事ぶりと休暇の取り方について区別するのが一般的です。ドイツは、ビジネスでは時間を守ることを重んじますが、プライベートで友人と会う時には少し遅れても大丈夫です。ドイツ人の友人から聞いた例ですが、「日本人の仲間と約束し、日本人が約束の15分前に来たところ、ドイツ人の友人が化粧もせず、まだパジャマを着たままで、お互いにカルチャーショックを受けた」という話は、両国の違いを象徴しています。ドイツでは友人と会うとき、5~10分ほど遅れても何の問題もありません。また、休暇についてですが、「長い休暇」とはどの位だと思いますか?同僚に聞くと1週間程度は「長い休暇」だそうです。ドイツ人にとって、1週間以上であれば「休暇」、それ以下は単に「休む」という表現になり、「休暇」といえば2~3週間を休むことが一般的です。旅行も短い期間であれば、「遠足」等と表現します。「旅行」と聞くと1週間以上出掛けるイメージです。先ほど例に挙げたドイツの友人について、また別の話があります。日本の職場で休暇を取り、上司に「不在通知のメールを設定しても良いか」と尋ねると、不可解な目で見られ、全く理解されなかったそうです。不在通知メールとは、職場にいない時に届くメールに対して、不在を知らせる機能ですが、日本では一般的ではないようです。守谷市役所でも設定できません。文化間の隔たりについて、違和感を持つこともありますが、異文化があるからこそ、おもしろいと思いませんか?私は、そう思って日本で過ごしています。男女共同参画推進ネットワークでは、小学校の放課後子ども教室へ出向き、「男女共同参画」についての出前講座をしています。大人の私でも、男女共同参画を理解するのは難しいです。それをいかに小学生に理解してもらうかは至難の技です。私たちは楽しみながら、試行錯誤を重ねています。今の子どもたちは、教材などの物が豊富にある上、教師、親、祖父母、ボランティアさんなどの周りからの気配りも満載です。また、少人数教室、その上放課後子ども教室など、至れり尽くせりで、幸せな環境だと思います。私の子どもの頃を振り返ると、1教室60人(教師は1人)で6教室もあり、けんかやいたずらなどで、廊下にはいつも誰かが立たされていました。放課後は完全な「ほったらかし(自由放任)」。子どもたち同士で山、田、畑、川で毎日遊び呆けていました。それでも、それなりに周りの人たちから、物の分かち合い・協力・理解・思いやりを学び、幸せな子ども時代を過ごしてきました。半世紀も違うと「幸せ」の価値観が違います。果たして今の子どもたちの、幸せ感はどのくらいでしょう。大人になると、粘土質の土のように硬い頭ソフトパワーになってしまいがちです。子ども時代の柔らかい頭のうちから、「男女共同参画」の意識が頭の片隅に残れば…との思いで、出前講座を行っています。「女だから・男だから」にこだわらず、お互いを尊リスペクト敬し、個性を認め合い、「思いやり・おもてなしの言葉や振る舞い」を育てようと、紙芝居感覚でゲームなどを取り入れながら頑張っています。○このコラムに関する意見・感想は左記までメールをお寄せください。kyoudou@city.moriya.ibaraki.jp男女共同参画コラム(男女共同参画推進ネットワーク)お互いにカルチャーショック広報もりや2015.5.1017