ブックタイトル広報おおあらい 2015年5月号 Vol.521
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広報おおあらい 2015年5月号 Vol.521
おおあらい俳壇●加藤宗一選第一保育所ぼくとわたしのちびっ子ギャラリーうめ組(年長)「お空をおよぐこいのぼりいっぱい遊んでいっぱい食べて元気で明るい子になあれ」東こ風ち吹くや病臥の朋に便りする鐘霞む古こ刹さつの梵ぼん字じ薄れをり大洗大使さいたま市稲葉峻山足裏に感触のあり潮干狩人の世の豊かにあれど春寒し寺釜田崎国勝〔評〕今の世の中、物は豊かにあるので一見幸せそうに見えるが、果して人々の心の中はどうなのだろうか。あまりにも不幸な出来事、おぞましい事件が多すぎる。何時になったら安心して暮せる時代が来るのだろうか。暦の上では春になったが、まだ外は寒い。早春作者には人知れず嘆きがある。黄水仙日を集めつゝ乱れ咲く紀元節その歌唄ふ昭和人髪釜岸根世司子〔評〕二月十一日かつての紀元節は現在「建国記念の日」として、国民の祝日になっている。紀元節には昔からの歌があり、その歌を昭和人が唄っているという。しかしこの歌を唄えるのは昭和一ケタ時代の人ではないだろうか。もしかして唄っているのは作者自身かも知れない。震災を追悼の日の余寒かな窓閉めることをためらふ日脚伸ぶ明神町小松崎美代東門潜れば清き梅の白見上げたる空に辛こぶし夷の花白し東光台田中勝枝観光の客とシャッター梅娘春の色溢るゝ程の花か舗ほとなる新町岸和田和子吐玉泉春立つ光こぼしをり寒行の幼き声の祈りかな金沢町猿田俊子冬の海舟足速き戻り舟通院の帰途ふと気づく寒紅梅角一鈴木さた炬燵から顔を出してる子猫かな彼岸来て遺言なれば墓に酒新町束岡金四郎ひよこちゃんよちよちあるくはなばたけこすもすくーるおおやましおにじいろのおはなばたけであそんでるこすもすくーるたなかみうたんぽぽのふわふわわたげかわいいなこすもすくーるはばぎしみきおこいのぼりあおいおそらでゆれているこすもすくーるとみたいつきみつばちがあおいおはなのみつをすうこすもすくーるすがはらようへいこいのぼりはやくあげてよおかあさん大洗小一年たなかれんと桃色だ春を感じる山の中大洗小六年田中理夢選者の句冥利とは今年も花に出会ふとき靖国の戦後七十年の春吹雪く中立ちて今年の花送る(19)広報おおあらい2015.5.13