ブックタイトル広報さくらがわ 2015年5月1日号 No.231

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広報さくらがわ 2015年5月1日号 No.231

俳句【桜川市岩瀬「萩」俳句会】滝の如枝垂れ桜の花万朶小林啓治人生に運不運あり桜散る荻原勅彦花辛夷老後にこそのみだしなみ三代みちよ花曇り八十路すぎゆく足速に入山ひろ子百千鳥介護の母の朝が来て細谷充女姉の墓師の墓隣る金盞花若色寿美女カーブミラーに色濃く映るボケの花金田とう女見送りて合掌の手に余寒かな斎藤みよふらここやグランドの風攪拌す渡辺千恵子芋播きぬ畝の歩巾は母ゆづり萩原きしの【茂山俳句会】大いなる空の余白よ鳥帰る鈴木ノブ子宇そら無限地図なき国へ鳥帰る今井繁子俵屋の水飴とろり春うごく(金沢)海老沢静夫鉤の手の棹となりつゝ雁帰る宮本芳江春耕や土の斑むらなす午前午後海老沢幸子廃校の尊徳像に桜散る金子弘毅目にやさし風に綾なす糸柳田崎信子鳥帰る円空仏の粗削り君島真理子行く先を誰に告げしか鳥帰る笠倉陽子春風の川面は光の粒走る植田祥雲学び舎のがらんどうなり鳥帰る鈴木つぎ春の雨木々に目覚めを促せり竹林てる被災地の枝折れたまま芽吹きをり泉健作尊徳の造りし堰とや桜舞ふ宮本立男鳥帰る何処を祖く国にと思ふらむ吉原京子しんがりの棹たてなほし鳥帰る吉原秀子春菜まく耕す鍬の重さかな皆川一女春耕の土柔らかく暖かく大関くに鳥帰る下校の子等に見送られ松崎いまわが山河微動もせずに猟期果つ飯山昭【岩瀬短歌会】病む窓にほんのり浮きて白き雲ながれもあらず刻くれてゆく大関にち子ぜんまいのネジがどこかにあるらしい段差で止まるよ一歳の孫浜野和操諍いさかいて蹴りし小石のその先に大き穴ありホールインワン渡辺しな子霊水は鏡のごとし山桜の花びら映す御みたらし手洗の池泉三郎ひとり酌む晩げの酒がたのしみと夕日担ぎて寡やも男おの帰る小林美瑳子喜びも悲しみも知る更地有り月冴えわたり無情を照らす榎戸正江あかぎれの手にて夜なべに縄をなう母の面おもたつ今宵の寒さ大久保富美江俚謡【さくら俚謡会】光り流れる飛行機雲が消えて山裾泳ぐ鯉岩瀬絵都女緑彩る小さな泉オタマジャクシが群れ遊ぶつく志輝美風も温んで誘われ出れば暈かさをかぶった月が待つ一木みどり外は雨ねと女がぽつり糸くず払って寝に入るいなばない田植え終って青田の風がお礼参りに逢いに来る田哲人15さくらがわ2015.5.1