ブックタイトル広報いしおか 2015年5月1日号 No.230
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広報いしおか 2015年5月1日号 No.230
川又関清志春の河原に柳が芽吹き土手の若草芽が伸びる下林加藤弥生炊いた土鍋のお粥の味に偲ぶ面影母の愛国府篠原美千代心優しく降る春雨に花の咲かない土地は無い国府大西和子土がめり込む百姓爪のままで苦労の父が逝く杉並助川浩史郷土芸能古老の手から子らが引き継ぐ笛太鼓石岡石塚芳華土曜朝市春めく空気土の匂いを買いに行く南台月乃香倶耶姫義理で詰まった手作りチョコに愛のカケラを入れてみる若松川崎洋子愛はなくても義理でも嬉しチョコの商戦おすそ分け茨城の言葉友部澄子茨城に住んではや四十五年になる。振り返れば、右も左も知らぬ土地で暮らすことへの不安に、ともすれば自信を失し元の地へ引き戻そうとする現実が私を悩ませた。だが、努力した。家業に、地域の交流に。しかしながら最も悩んだことは言葉であった。近所の方の言葉が、まるで怒っているようで、思わず首を引っこめること、しばしばであった。更に云えば、此の家の今は亡き義母は全て敬語。孫の言葉遣いには殊の外、厳しかった。やがて我が子2人は揃って保育園へ。元気溌剌として。保育園は素晴らしかった。2人は忽ちにして茨城の言葉を連発した。私は悦びに沸いた。が、一向に変わらぬのは私の言葉である。それは曾て、大和言葉を苦しみ抜いて覚えた経験に依るものと、今では諦めている。そしてなお老いさらばえたいまを、茨城の美しい自然の中で花を主あるじに、鳥は友として楽しく暮らしている。東大橋森美千瑠世の中に遅るるわれを頼りゐん病む夫あらば生きねばならぬ府中山口文子昨よ夜べつよく降りたる雨のけさ晴れて木木の芽のびゆく春へといざなふ石岡外川なをみひとり居の雨戸をぬらし音もなく夜更けの雨は降り続きいる泉町石神秋羅見合い婚金婚となり春深む若松石塚たかその歳に見えぬと言はれ花衣若松城下稔うららかや生きる手立ての風を読む石岡前川豊美握りたる拳ほどけて沈丁花東光台森まさえささくれの指によもぎのやはらかし俳句文化協会だより市民ずいひつ東石岡田村満佐凍るほど冷えし指先注がれし茶のぬくもりにいやされてゐる井関木間塚具子如月の部屋に活けたるスイトピー薄くれないの蝶舞うごとし短歌いしおか俳句同好会やさと俳句会下林鈴木邦翠春光を彈き三重の塔聳ゆ小幡礒崎嵐鷲麗らかや延命水を注ぎ呉れし山崎荒井栗山初蝶と思ふ束の間見失ふ石岡短歌同好会八郷短歌会月岡菱沼む免子咲き初めし紅梅白梅仰ぎつつおだしき春の空にま向う片野小野瀬もとガラス戸にさし入る太陽浴びながら作歌するなり誕生日近き柿岡小林渥子許さるる嘘もあるかと思ふから共に笑へる受話器介かしいて俚謡投稿作品石岡俚謡会北根本大塚豊子田起こしの土の香りや燕とぶ北府中清水トク子往く春を惜しみつ拾う落椿山崎鈴木君江シクラメンあふるる花を見ておれば持ちくれし娘この笑顔が浮かぶ東成井小島せん久々の車窓にうつる景色には小池に遊ぶしらさぎの群れ●大正琴演奏会石岡大正琴愛好会は平成16年に結成され、今年で11年目を迎えます。大正琴はその名が示すように、大正元年に日本で生まれた楽器です。古賀政男の名曲「人生劇場」や朝の連続テレビドラマ「おはなはん」の音楽に用いられ、哀愁をおびた音色で人々の心に響き、広く知られるようになりました。私たちは、ソプラノ、アルト、テナー、ベースとそれぞれ音域の異なった大正琴で、童謡、民謡、流行歌など合奏練習を楽しんでいます。また、文化祭への参加、初心者講座の開催、県フラワーパークやその他の施設でのボランティア演奏などの活動をしながら、お互いの交流や研鑽さんをしています。今年も次のとおり大正琴演奏会を開催しますので、色とりどりの花が咲く中で、大正琴の音色をお楽しみください。日時5月23日(土)午前11時から午後2時から場所県フラワーパーク■問い合わせ沖田?24・0588文芸いしおか市民の皆さんからの作品(俳句・短歌・俚謡・市民ずいひつ)を募集します。投稿をお待ちしています。◆送付先〒315─8640石岡市石岡一丁目1番地1石岡市役所市長公室秘書広聴課「文芸いしおかコーナー」係まで23広報いしおか5月1日号№230