ブックタイトル広報 常陸大宮 2015年4月号 No.127
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広報 常陸大宮 2015年4月号 No.127
????????????調査区全景北に久慈川が蛇行して流れる平成25年11月から26年4月にかけて、岩崎地区で道の駅整備事業に伴う北原遺跡発掘調査が行われました。その成果がまとまりましたのでお知らせします。今回の調査では、古墳時代から平安時代まで継続した大規模な集落の跡が確認されています。この集落は、6世紀前半から始まり、7世紀後半から10世紀の間にこの地域の中心的な集落として営まれていて、最盛期は9世紀だったと考えられます。すえきはじきこの期間の住居は計93軒確認され、須恵器、土師器など多くの遺物が出土しました。中央との関連を匂わせる遺物も出土していますぼくしょが、特に墨書土器は33点出土し、大半が9世紀の住居から見つかっています。「万」・「福」・「吉」等の縁起の良い文字が多く、「稲村卍」・「真家」・「占」といった文字もありました。この集落が営まれた時代は、地方の豪族が律令国家体制に組み込まれていき、中央からの地方支配が確立していく時代です。今回の成果によって、久慈川沿いの集落が、歴史の流れに飲み込まれていく様子を垣間見ることができました。▲発掘調査の作業風景これらの出土した墨書土器を集めて、歴史民俗資料館大宮館に展示コーナーを設置しました。ぜひ足を運んでみてください。この発掘調査の成果は、私たちのふるさと常陸大宮市の成り立ちを知るための貴重な資料となりました。今後とも埋蔵文化財行政に、皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。■問い合わせ■生涯学習課生涯学習グループ緯52‐1111(内線362)歴史民俗資料館大宮館緯52‐1450▲墨書土器と展示の様子広報常陸大宮12平成27年4月号