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概要

ViVO vol.198

6.17水ちょっとお昼にクラシック武久源造(フォルテピアノ)BACH SPIELTE AUF DIESEM KLAVIER-このピアノを、バッハは弾いたー文篠田大基昼下がりのコンサートホールで優雅なひとときをお過ごしいただける人気のコンサートシリーズ「ちょっとお昼にクラ~1753)によって1730年代に製作されています。彼はクリストフォリのピアノを手本に、さらなる改良を施して独自せん。事実、バッハの伝記や遺品の研究からは、この後も彼がジルバーマンのピアノの性能を検査したり、自分の演奏会シック」。6月17日のコンサートでは、のピアノを完成させました。今回のコンでピアノを使ったり、さらには販売まで国内に1台しか存在しない貴重な楽器が登場します。かのヨハン・セバスティサートで皆様のお目にかけるピアノは、1750年に世を去ったバッハが生涯の最手伝っていたことが、明らかになってきています。アン・バッハ(1685~1750)が弾い後の時期に触れたであろう1747年製ジバッハがちょうどピアノという楽器をたピアノの復元品です。題して、「このルバーマン・ピアノの復元品です。知った頃に作曲した作品が、6月のコンピアノを、バッハは弾いた」-バッハなぜバッハは「ピアノのため」と銘打っサートで取り上げられます。くパルティーやその息子たちの音楽を、彼らが実際にた作品を書かなかったのでしょう?こタ第4番〉BWV828です。全部で6作弾いていたピアノの音色でお聴きいただれまで、それはバッハがピアノという楽品ある〈パルティータ〉は、1726年かきます。バッハの鍵盤音楽のスペシャリストである武久源造さんの演奏と解説で、どうぞご堪能ください。「バッハが弾いたピアノ」と聞いて、いぶかしがる方もいらっしゃるかもしれません。バッハ自身は「ピアノのため」と銘打った作品をまったく残しませんでした。バッハの鍵盤音楽がピアノで演奏されることは多々ありますが、やはりオルガンやチェンバロでの演奏が主流でしょう。「ピアノ」が発明された当時の正式な名称は、「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(弱音も強音も出せるクラヴィチェンバロ)」。古器を評価していなかったからだ、と信じられてきました。バッハが初めてピアノに触れたときのことを、バッハの直弟子が伝えています。その逸話をひも解いてみましょう。「ゴットフリート・ジルバーマンはこの楽器〔注・ピアノのこと〕を手はじめに二台製作したのだった。その一台を、いまは亡きヨーハン・セバスティアン・バッハ氏が実見し、かつ、試奏した。彼はその響きをほめた、というよりは激賞したといってよいが、しかし同時に、高音部が弱すぎるうえに、弾きづらいという指摘もつけ加えた。自分の製品に少しでもらほぼ年に1曲のペースで作曲されていった、当時のバッハの技法や知識の集大成ともいえる作品です。そして大変興味深いことに、特に後半の第4~6番では、チェンバロよりもむしろピアノに適しているようなダイナミックな表現、言い換えればピアノ的な表現語彙が登場しているのです。今回のコンサートに先がけて、武久源造さんがジルバーマン・ピアノで録音した〈パルティータ〉全曲のCDが4月7日に発売になりました(コジマ録音ALCD-1148/9)。このCDを聴けば、きっとジルバーマン・ピアノの実物をご覧になって、バッハが讃えたその音色を生でお聴きになりたくなるのい時代のピアノを現代のピアノと区別すけちをつけられることに我慢のできないではないでしょうか?貴重な楽器をコる意味で「フォルテピアノ」という呼称もありますが、いずれにせよ、その名前のとおり、強弱の表現がピアノの大きな特徴です。18世紀の頃から、ピアノでの演奏を想定して書かれた作品には強弱の指示が頻出する傾向があります。しかし、バッハが楽譜に「ピアノ」や「フォルテ」といった指示を書くことは、ほとんどありませんでした(強弱をつけずに演奏されたという意味ではありません)。しかし、バッハは生前、実際にピアノを弾いていたのです。ピアノはイタリアの楽器職人バルトロメオ・クリストフォリによって1700年頃に発明され、バッハが生きたドイツでも、オルガン職人のゴットフリート・ジルバーマン(1683ジルバーマンは、これを聞いてすっかりつむじを曲げてしまった。」(『バッハ叢書10』(白水社、1983年)所収、シュルツェ編「原典資料でたどるバッハの生涯と作品」酒田健一訳より)この記述をもとに後世の音楽史家は、バッハはピアノに対して、製作者のジルバーマンを怒らせるほどの厳しい評価を下した、と考えたわけですが、よく読んでみれば、バッハはジルバーマンのピアノの欠点を指摘しただけではなく、その響きを「激賞した」O)とも書いてあるのです。もしかするとバッハは、ピアノに大いなる可能性を見出していたのかもしれまンサートホールに持ち込んで開催するコンサート。ぜひお楽しみになさってください。ちょっとお昼にクラシック武久源造(フォルテピアノ)6/17[水13:00開場13:30開演会場水戸芸術館コンサートホールATM全席指定1,500円(1ドリンク付き)出演武久源造(フォルテピアノ)曲目J.S.バッハ:2声のインヴェンションハ長調BWV772半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV 903より幻想曲パルティータ第4番二長調BWV828C.RE.バッハ:ロンドイ短調Wq56-5 H.262J.C.バッハ:ソナタト長調作品5-33