ブックタイトルみんつくマガジン vol2
- ページ
- 24/46
このページは みんつくマガジン vol2 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは みんつくマガジン vol2 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
みんつくマガジン vol2
みんつくインタビュー主体的に産む、私らしく母になるつくば市バースセンターで迎える、健やかで温かな誕生2013年9月に筑波大学附属病院内に開設された、つくば市バースセンター。地域の出産環境の充実を図るため、つくば市と筑波大学附属病院(以下、大学病院)との連携によって実現した「院内助産システム」です。筑波大学附属病院といえば、ハイリスク妊婦さんを受け入れてきた医療機関です。その安全な出産環境の下で、助産師さんと一緒に健やかなお産を目指す――。助産師歴20年のベテランで、師長を務めていらっしゃる本多裕子さんに、バースセンターならではのケアについてお話を伺いました。*Point1主体的なお産を目指すためのバースプランニングバースプランを作るメリットは?大学病院では8年前に助産師外来を設け、妊婦さんが主体的にお産に臨めるよう、バースプラン(出産計画書)の作成をすすめてきました。バースセンターでは、さらに産む人の満足度を高め、自然で健やかなお産を目指すために、助産師がじっくりと妊婦さんのお話を聴き、コミュニケーションを密にしながら、バースプランを作ります。妊婦さんのニーズを引き出し、お産に向けてのアクションプランを一緒に考えていくことで、前向きに、そして主体的にお産に向き合えるようになると思います。また、プランをスタッフ内で共有することで、いつでもご本人のニーズに添ったケアを行うことができます。具体的に、どのようなことをプランニングするのですか?お産の時の姿勢や、入院時の過ごし方、栄養(母乳・ミルク)の選択など、様々なことを考えていきます。目標がイメージできれば、そこに向けて、どのように体を作り、心の準備をしていけばいいのかが見えてきます。体を冷やさないようにしたり、食べ物に気をつけたり、運動したり…。自分の体に向き合い、お腹の赤ちゃんのために何をすべきかを考える。出産がゴールではなく、妊娠中から子育ては始まっています。妊娠中から徐々にお母さんになっていく妊婦さんに寄り添って、出産そして子育てまでを支えていくのが助産師の仕事です。*Point2丁寧に、そして熱いケアを目指す助産師チームバースセンターのスタッフについて教えてください助産師9名と医師3名が携わっています。センターでは助産師がメインで診察とケアにあたり、医師はサポート役です。助産師は、大学病院の産科で4年以上の経験を積んだ者から選抜しました。初診と2度の妊婦健診は医師も診察し、分娩時には緊急事態に備えて、必ず医師が立ち会います。どのようなケアを目指していますか?初診から出産、そして一ヶ月健診までを、共に歩いていく存在でありたいと考えています。寄り添う、と言葉にするのは簡単なのですが…。陣痛に向き合い、母になっていく姿を目の当たりにすると、自分も一緒に乗り越えていきたいと強く思います。そして、産み終えたお母さんは、皆さん美しくて、心動かされますね。安全をしっかりと確保するため、妊婦さんとの、そしてスタッフ間のコミュニケーションには常に気を配っています。丁寧に、そして熱い心でケアにあたれるよう、師長としてスタッフを育て、支えていきたいと考えています。取材を終えて…本多さんの熱いハートと、スタッフの皆さんの温かい雰囲気に、「私も4人目が授かったらバースセンターで産みたい!」と思いました。ですが私は43歳。経産婦でも40歳以上はハイリスクなので、バースセンター利用の対象外なのだそう…残念。リスクの要素となる項目は、年齢の他、体格や合併症の有無など色々あるそうですが、まずは受診して、熱い助産師スピリットに触れてみることをオススメ!します。助産師さんとの二人三脚で、「産ませてもらう」のではなく、「自らの力で母になる」。そんなお産ができたら素敵だと思いました。取材時にいらしたスタッフの皆さん。師長の本多さん(後列左から3人目)をはじめ、笑顔が素敵なチームです。インタビューには医師の小畠さん(右端)も同席、医師のサポートについてお答えいただきました。つくば市バースセンター家庭的な雰囲気の分娩室。リラックスしてお産に臨めるよう、内装や機器の収納にこだわったそうです。これまで60人以上の赤ちゃんが、バースセンターで誕生しました。一ヶ月健診のたびに、助産師さんたちはお母さんと一緒に成長を喜び合うそうです。【問い合わせ先】筑波大学附属病院【TEL】029-853-3878(産科外来)【受付時間】月・火・木・金9:00~12:00【休診日】水・土・日・祝12/29~1/3※利用を希望する場合は、バースセンターを希望とお伝えください。24