ブックタイトル広報かすみがうら 2015年4月号 No.121

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概要

広報かすみがうら 2015年4月号 No.121

木造薬師如来坐像(加茂地区)薬師如来は、「大医王仏(だいいおうぶつ)」とも呼ばれる病気平癒に信仰の深い仏様で、左手に持つ薬壺は、その象徴とも言えます。また、信仰した結果がこの世での安らぎ(現世利益)をもたらすことから、多くの人々の信仰を集めてきました。南円寺に伝わるこの像には、平安時代の技法にみられる特徴が残っており、厳しさのある表情や仏像の目に水晶を入れる「玉眼(ぎょくがん)」という技法が用いられていることから、鎌倉時代初頭の制作と考えられます。(管理者:南円寺)↑南円寺に伝わる木造薬師如来坐像←い龍福寺に伝わる戦国時代の鰐口ろ「阿留何順礼堂之鰐口」と刻まれています鰐口(有河地区)鰐口は、神社仏閣の軒先に提げて使用される銅製の仏具で、参詣者はこれに綱を打って音を鳴らします。この鰐口には文字が刻まれており、戦国時代の製作であることや、当時有河地区を礼所とした順礼(巡礼)が行われていたことが読み取れます。(管理者:龍福寺)いろ市指定文化財80件に!3月2日付けで、新たに4件が市指定文化財に認定されました。5月26日火から6月21日日まで郷土資料館で「企画展かすみがうら市の歴史遺産~新規指定文化財~(平成26年度分)」を開催し公開します。問生涯学習課(郷土資料館)松山瓦窯跡(中志筑地区)↑帆引き船の操業技術を学ぶ後継者たち霞ヶ浦帆引き船操船技術及び帆引き網漁法これまでの発掘調査によって11基の瓦窯跡と瓦の工房跡が確認されており、常陸国分寺の創建期から瓦の生産を開始し、その後も国分寺の補修のために用いられる瓦を焼成していたことが分かっています。また、工房跡周辺からは、瓦を作るための粘土置き場や、粘土の精製を行ったと考えられる遺構も確認されており、瓦製作の行程を復元できる遺跡として、全国的に見ても非常に貴重です。(管理者:かすみがうら市)→い瓦を焼いた窯の様子ろ焼かれた瓦は、現在の石岡市にあった常陸国分寺に運ばれましたは瓦を作った工房の様子帆引き網漁法は、帆に風を受けて船を横に流すことで行う漁法で、明治13年(1880)に坂村(現在の坂地区)の折本良平が発明しました。これまでに、帆引き網漁法に用いられた船や道具など20点が、市の有形文化財として指定されています。今回は、帆引き船を操縦する「技術」と、帆引き網を用いた「漁の方法」そのものが、民俗技術として高い価値を有することから、無形民俗文化財として指定されました。(技術保持団体:霞ヶ浦帆引き船・帆引き網漁法保存会)いろは9かすみがうら