ブックタイトル広報なか 2015年4月号 No.123
- ページ
- 26/40
このページは 広報なか 2015年4月号 No.123 の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 広報なか 2015年4月号 No.123 の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
広報なか 2015年4月号 No.123
わがまちの環境を考える????????????????????????地産地消とは、国内の地域で生産された農林水産物(食用に供されるものに限る)を、その生産された地域内において消費する取組で、食料自給率の向上に加え、直売所や加工の取組などを通じて、6次産業化にもつながるものと定義されています(農林水産省ホームページより)。農林水産省では、地産地消の具体的な取組として、次の4つのことをあげています。1直売所での地場農産物の直接販売2地場農産物を活用した加工品の開発3学校給食や社員食堂での地場農産物の利用4地域の消費者との交流・農業体験活動地産地消のメリットとして、生産者としては、たとえ特産品がなくとも、少数多品種生産が可能になり、一定の現金収入をもたらし、地元の農畜産家が元気になります。その結果、農地などの保全にも繋がり、6次産業化が進めば、地域はさらに活性化することになります。????????????農業や畜産業などは、第1次産業に分類され、農畜産物の生産を行うものとされています。6次産業化とは、農畜産物などの生産だけでなく、食品加工(第2次産業)、流通・販売など(第3次産業)にも生産者が主体的かつ総合的に関わることにより、今まで第2次・第3次産業の事業者が得ていた加工費や流通マージンなどの付加価値を、生産者自身が得ることによって農業を活性化させようとするものです。このような経営の多角化は、地域の活性化にも繋がることが期待されています。????????????フード・マイレージは、食料の総重量と輸送距離を乗じて数値化したものです。フード・マイレージの考え方は、1994年に英国の消費者運動家であるティム・ラング氏が提唱した「フード・マイルズ」に基づいています。フード・マイルズは、生産地から食卓までの距離が短い食べ物を食べることにより、輸送にともなって発生する二酸化炭素(??2)などの温室効果ガスの排出量を少なくして、環境への負荷を小さくしようとするもので、地産地消に通じる部分があります。フード・マイレージの算出方法は、輸入相手国(輸出国)別の食料輸入量(?)に、輸出国から輸入国までの輸送距離(km)を乗じたものがフード・マイレージ(?・km:トンキロメートル)となります。フード・マイレージが高い国ほど、食料の輸入などにかかる環境負荷が大きいと言えます。2004年の輸入食料に関する国別のフード・マイレージを見ると、アメリカが約3000億?・km、韓国でも約3200億?・kmであるのに対して、日本は約9000億?・kmと他国と比べて格段に高くなっています。??????????????日本の食糧品輸入品目別の割合(左図)を見ると、穀物(飼料穀物を含む)が約51%、油糧種子が約21%と、この飲料、酒2%その他2品目で約7割を占めています。油糧種子というのは、油コーヒー、茶、砂糖3%12%を搾る目的で生産される作物のことで、ゴマ、大豆、菜種、野菜、果実4%ピーナッツ、ヒマワリ、トウモロコシ、オリーブなどがあ穀物肉、魚類7%51%げられます。日本はこの穀物と油糧種子の大半をアメリ油糧種子カ・カナダ・オーストラリアなどの遠方国から海上輸送を21%主な手段として輸入しており、フード・マイレージが高くなる要因となっています。26