ブックタイトル広報おおあらい 2015年4月号 Vol.520
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広報おおあらい 2015年4月号 Vol.520
おおあらい歌壇●勝山一美選ひじり保育園ぼくとわたしのちびっ子ギャラリー街路樹のいちょう裸木高々と梢こずひえときわ寒し二にんがつ月寺金九区三村佳江〔評〕冬ともなると銀杏はすべて葉を落とす。その細い枝々が寒ざむと見える景である。暖かき朝日うけたる水仙の庭の片隅春を告げおり永町七区秋山まさ子〔評〕春ともなると日差しは暖かくなる。いち早く花を咲かす水仙に春の訪れを見るというのだ。根三葉の白株伸びてみどり葉は厨くりのや窓に明るく照れり新町六区関根秀子〔評〕三み葉つばの根は白々と伸び、新鮮なさみどりの葉が生きづいている窓辺に、作者は目を向けている。幾度もの雪の予報に買い来たるスコップ出番玄関に待つ永町十六区身内ゆみ〔評〕ときに大雪の報らせがある。作者はこれに応えてのスコップ。下の句、巧みに捉えている。佳。午前五時目覚めすばやく身支度し今日の予定に真ま向むきてゆかむ新町二区高崎夫左江〔評〕作品は五時には床を出るという。そして一日の予定を組むと言うのだからスゴイ。心身共に健康だ。人生の一つの壁に挑いどみいる受験少女よいざ進みゆけ新町十区打田照子〔評〕人間生涯に於て、ときに壁につき当ることがある。この作品一点捉えて巧み。励ましの言葉がよい。枯れ草のさ庭辺に咲く福寿草金くがね色銀しろがね明るさ放つ髪釜十区田中昭子〔評〕春に魁さきがけて咲く福寿草には力強さを覚える。「くがねしろがね」と言い放ったところに発見がある。さらさらと小川の辺ほとすりみれ咲き微かに聴ゆ春の足音寺釜九区佐藤よし子〔評〕小川のせせらぎと、微かに咲くすみれに作者は春の近づく足音を聴いているのだ。朝なさな目覚めて今日も御み仏ほととけなりたる妻に声をかけたり桜道猿田彦太郎〔評〕あまりに唐とうとつ突な奥様の御ご他た界かい。心から御冥福を祈り上げます。力量ある作者をお慰めしてさし上げたい。澄み渡る冬の夜空の三日月寄り添うごとく光る金星永町六区鬼澤のぶ子〔評〕金星はとりわけ大きく光り、心魅かれる。三日月に添う夜空は限りなく美しい。如い何か程ほどの実を結ばなむ老い梅に問いてもみたし蕾つぼにみ触れて金沢一区古渡節子〔評〕裏庭であろう老木となった梅は、なお花の芽をつけている。一、二句の作者の思いが伝わってくる。語かたらひは尽きることなし過ぎし日の想ひを胸に甦よみらへせてケアハウス「おあしす」清宮しげ〔評〕具象的詠みではないが作者の心象がしっかりと一首を構成していて、佳。のぼる陽が朝から顔を照らしくる思わず我はじっとしている東光台三区大谷義治〔評〕東の空から燦さんさん々と朝日がのぼる。作者はじっと身動きせず目を閉じているのだ。――――――◇――――◇――――――くきやかに遠筑波嶺の茜あかさねし紫にほふひがな一日五反田勝山一美親子で交通公園へ研修に行ってきました!!(19)広報おおあらい2015.4.8