ブックタイトル広報さくらがわ 2015年4月1日号 No.229

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広報さくらがわ 2015年4月1日号 No.229

俳句【大和俳句会】一年は瞬まばくた如し梅の花鈴木登美子出勤の息子この背見送る今朝の霜安達幸子階きざはしの窪み円やか花の寺岩渕のぶ子初孫の笑顔は宝たかひらな祭田中はつい老二人昔話や日向ぼこ代田とし短歌【花の室木崎集】どんよりと重く広ごる雲間より片足の虹垂れ下がりたり塚田沙玲雪解けて陽ざしを浴びて犬ふぐり小さき花が大きく見ゆる石浜今日子「健やかに」義母の願いも小屋のすみ雛ひいもな娘も三十路を過ぎて大久保まさ子二十歳病床に読みし啄木の歌集を開けば薬包出でたり高昌にこやかな姑の肖像ピアノの上黄泉へ届けよ〈乙女の祈り〉塩谷明子植ゑ替へて忘てゐたる福寿草ひかり反して花の眩しき鈴木とみ「八重の桜」あやかり進もう我が道も男まさりが魅力なりけり塚本幸子朝ごとに鏡見る顔険しくてまあるく丸くと言いて始まる西岡和子図書館の書架に見つけし岩波の文庫にしばし少年となる野村幸男古民家のひいなのまえに悠久の時間はゆっくりしずかに進む山田洋子【岩瀬短歌会】退職の日にち決まりしと次男坊かるがる言ふを箸止めて聴く萩原きしのひととせの巡りは早し弟の忌日に集う郷さとの奥おくつ津城き石田守子訃報きき我身ならねど現世に戻る術なし遥かな彼岸飯田よし江小鳥らは早も来て鳴き庭中を飛びては障子に影を映しぬ山田しげの野も山も満まんもくしょう目蕭条じょのう冬の日にせめてネールを真紅に染める瀧井幸子海の色と空の群青へだてなく月の光に裸身をさらす広沢日出子凍て固き畑に残る大根の一本を抜く力をこめて古賀澄【岩瀬萩歌会】白く舞ふ初雪の朝すがすがし寒雀群れて庭に弾めり大関節子雪もよひの寒き一日を独り居の友は如何にと受話器をとりぬ安達悦子積年の思い遙かに過ぎ去りて蒼き山並今も変らじ安達すみ子熊笹の白き葉多き冬の庭青葉に変る春の日を待つ角田玉枝シルバーカー押しつゝ町中なか小川のほとり唄ふは花や春の小川を坪井ゆき子春うらら嫁ぐ女孫のよき日なり嬉し涙はほほを濡らせり長谷川玲子凛冽の中にも優し凛として香り豊けく咲くは紅梅石川喜代【一般投稿】風雪に耐て膨らむ紅つぼみ乙めの春よと梅花綻ぶ鈴木省一【お詫びと訂正】本紙前号(№227)の中に誤りがありました。お詫びして訂正(罫線箇所)いたします。【桜川市岩瀬「萩」俳句会】痛む脛さすりつ飾る妻の雛小林啓治さくらがわ2015.4.115