ブックタイトル茨城県近代美術館/美術館だより No.100

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概要

茨城県近代美術館/美術館だより No.100

展覧会紹介再興第99回院展茨城五浦展茨城県天心記念五浦美術館天心、大観の精神を受け継ぐ画家たち会期:2月28日[土]~3月29日[日]休館日:月曜日開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)入場料:一般620(510)円/高大生410(310)円/小中生210(150)円※()内は20名以上の団体料金※満70歳以上の方及び身体障害者手帳、療育手帳等をご持参の方は無料※3月28日を除く土曜日は高校生以下無料主催:茨城県天心記念五浦美術館/公益財団法人日本美術院後援:茨城新聞社/朝日新聞水戸総局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/産経新聞水戸支局/東京新聞水戸支局/NHK水戸放送局/北茨城市展覧会の概要明治31(1898)年、岡倉天心が中心となって、新しい日本画の創出を目指して設立された日本美術院は、明治39年、東京谷中から茨城県の最北端にある五浦に移り、横山大観、下村観山ら五浦の画家たちが研さんを積み、近代日本画史に大きな足跡を残しました。大正2年、天心は逝去し、翌年その精神を受け継いだ大観、観山らによって日本美術院は再興され、以後多くの優れた日本画家を輩出するなど、今日、日本画壇を代表する美術団体の一つとして知られています。今回の茨城五浦展では、松尾敏男、那波多目功一ら同人の作品32点に加え、日本美術院賞、奨励賞、第20回天心記念茨城賞の受賞作品、さらには茨城県に関係する作家の作品等、あわせて66点を紹介いたします。見どころ同人松尾敏男の「長崎旅情」は、山肌に広がる街の灯りが海面に美しく映え、情感豊かな夜景の中に画家の故郷への想いが伝わってきます。また、爛漫に咲く桜に憩う孔雀を描いた同人那波多目功一(ひたちなか市出身)の「春に憩う」は、清々しい春の息吹とともに、ゆったりと過ぎゆく時の流れが感じられます。さらに、今年度第20回天心記念茨城賞を受賞した松岡歩の「群生」は、オオサンショウウオが群れる様が美しい絵肌で描かれ、幻想的な中にひそやかな生命感が漂っています。円熟味をみせる同人や、次代を担う若き俊英たちの意欲作の競演をお楽しみ下さい。[天心記念五浦美術館首席学芸主事三代博紀]松尾敏男「長崎旅情」紙本・彩色那波多目功一「春に憩う」紙本・彩色清水由朗「原生」紙本・彩色内閣総理大臣賞宮北千織「佳き日」紙本・彩色文部科学大臣賞國司華子「理」紙本・彩色日本美術院賞松岡歩「群生」紙本・彩色奨励賞第20回天心記念茨城賞3