ブックタイトル茨城県近代美術館/美術館だより No.100

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概要

茨城県近代美術館/美術館だより No.100

MOMAIBARAKI茨城県近代美術館美術館だよりC ontents1近代美術館企画展「笑う美術」より2展覧会紹介「笑う美術」(近代美術館)3展覧会紹介「再興第99回院展茨城五浦展」(五浦美術館)4『美術館だより』100号に記す―3人の館長の思い出5ー6事業レポート7〈寄稿〉美術館の中から・外から8インフォメーションNo.100February 17, 2015近代美術館企画展「笑う美術」より山口晃「厩圖2004」2004年滋賀県立近代美術館蔵現代美術家、アーティストというよりは、「現代の絵師」と呼んだ方がしっくりくる画家・山口晃(1969-)は、大和絵などを引用し、古典的な構図の中に時空を越えた古今東西の様々なイメージを盛り込む遊び心豊かな作風を特うまやず徴としています。《厩圖2004》は、室町時代から江戸時代初期にかけて盛んに描かれた画題「厩図」をとり上げた作品です。画家は、厩舎につながれた馬の手前で人々あきらうまやが将棋や碁などの娯楽に興ずる伝統的な「厩図」の構図を参照しながら、バイクと合体したような馬をはじめ、ビールを楽しむ男性や茶運びロボットなど、現代的な風俗や未来的なモティーフを組み合わせるなど、過去から未来まで行き来しながら独特の調和を生み出しています。精緻に描写された細部には意表を突く要素が描き込まれており、思わぬ発見に笑いを誘われます。[近代美術館主任学芸員澤渡麻里]1