ブックタイトル広報かさま 2015年3月号 vol.108
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広報かさま 2015年3月号 vol.108
笠間日動美術館副館長長は谷せが川わ智ち恵子えこ宅は場所を得たと言える。あることから、魯山人の旧間はもともと陶芸で有名で足を祝う会が行われた。笠築したこの民家で芸術村発昭和四十一年六月に、移なことであった。わない古い手法ゆえに可能をしたことになる。釘を使春風萬里荘お花見の頃この民家は二度の引っ越しのである。笠間への移築で、らの住居として移築したも崎さきに星せい岡こう窯ようを始める際に自和の初めに魯山人が北鎌倉・山やま建物となった。厚木市近郊の豪族の建物で、昭人ゆかりの唯一つ残存する貴重なの大きな民家は江戸時代中期の焼失したので、春風萬里荘は魯山築することにした。この三百平米慶雲閣と呼ばれた民家もすべてき屋根の民家を購入、笠間に移その後、北鎌倉にまだ残っていたのクラブハウスに良いとその藁葺多くの方々が訪れている。また、る話が入った。長は谷せが川わ仁じはん芸術村紅葉も美しく、今では四季折々に路じ魯ろさ山ん人じんの旧宅が売りに出され里荘」と名付けられた。庭の桜や鎌倉にある書家で陶芸家の北きた大おお李りは伯くの詩にある言葉から「春風萬芸術村構想が始まった頃に、北この建物は魯山人が好んで用いた春し風ゅんぷうばんりそう萬里荘を笠間に移築わたしと笠間3日本陶芸展「碧彩鉢」井上英基さん大賞を受賞かつらのみやしはい第23回日本陶芸展で、陶芸家の井上英基さんが大賞・桂宮賜杯を受賞しました。釉薬で表現する鮮やかな情景こうへん今回大賞を受賞した碧彩鉢は、底から口辺にかけてのラインを大きく広げ、美しく広大な海をイメージして製作にあたりました。へきさいゆう碧彩釉という独自の釉薬を使って、日常で見る美しい景色を表現する井上さん。観る人それぞれに、心に残る景色を思い浮かべるきっかけにしてほしいという想いが込められています。成長に貪欲な姿勢大賞に輝いてなお、自分の作品はまだまだ、と井上さんは言います。「自分の作品に満足してしまったら、そのときは作家でいられないと思う。去年の作品を見て“恥ずかしい”と感じられないということは、自分が成長できていないということ。そうなってしまったら、ものづくりをしている意味がない。」そう話す様子からは、普段の優しげな印象とは違った、作家としての誇りや自信、向上心にあふれた一面が伺えました。受賞結果を受け、「これまで以上に厳しく、作品づく碧彩鉢へきさいばちりに取り組まなければならなくなった。」と井上さんは高34cm×幅49cm×奥45cm力強く話していました。いのうえ井ひでき上英基さん(押辺)県窯業指導所で陶芸の基礎を学んだ後、ドイツに留学。主に釉薬の研究に取り組む。日本陶芸展とは会派や団体にとらわれない実力日本一の陶芸作家を選定することを目的に設立された展覧会。歴代の大賞受賞者には、まついこうせい松井康成など重要無形文化財保持者(人間国宝)として活躍した作家も名を連ねています。23平成27年広報かさま3月号(vol.108)