ブックタイトル広報 稲敷 2015年3月号 No.120

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概要

広報 稲敷 2015年3月号 No.120

広報稲敷平成27年3月号30ふるさと探訪第102号小野川の源流を訪ねて2●市郷土資料調査委員・井戸賀信夫市内最上流の弁天橋を過ぎ、牛久市奥原で、つくば市の乙戸沼公園を源とする乙戸川と合流します。その上流に岡見大橋があり、南方には女おなばけ化稲荷神社が鎮座し、北方には戦国末期この地域の領主であった岡見氏の城跡があります。さらに上流は国道四〇八号線の岡田橋となり、さらに牛久市街の東側を北上すると、高架の圏央道と交差します。常磐線の架橋、国道六号線の小野川橋を過ぎ野崎に入ります。昔、小田氏の家臣であった荒井氏の館跡で、小字名を味み城じょうと言い、館の堀跡が池になっていて、そこに弁財天を祀ってあり、ここが小野川の源であったと言われていますが、現在は耕地整備と市街化により、池の水は排水路に流出することはほとんどなく、昔の弁天池より流れる状況は確認できませんでした。もう一方の分岐点は、水路の幅二メートル程のコンクリート護岸で整備され、東方に向かい下橋、上松橋、上橋へと進むと、西大通りの高層気象台手前で川が消え、暗あん渠きょとなり八〇〇メートル程先の洞峰公園の池へと続きます。この周辺は、開発される前は洞峰沼を中心とする湿地帯で、湧ゆうすい水もあり周辺水ると、ほどなくつくば市に入り、川幅も二メートル程になり、常磐自動車道と交差すると約一キロメートル先で稲荷川との分岐点にあたります。分岐点上流境橋付近は、護岸が整備され川幅もやや広くなり、小野川上流よりの排水は大部分が稲荷川へと流れます。いよいよめざす小野崎は目前となり、小さな橋が数多く架橋されています。その中の西大沼橋の上流に分岐点があり、そのまま直進の水路を進むとほどなく小田への給水源の一つでもありましたが、十分な水が確保できず干害の多い地域でもありました。現在は霞ヶ浦よりの揚水路が完備し、水の心配が無くなり、かつての洞峰沼は公園内のオアシスとして市民に親しまれる池に変わっています。大雨が続き池の水位が上昇した時にのみ、排水口より地下水路を通し、小野川へと放流する仕組みとなっています。現在では小野川の源は洞峰公園の池のように思われました。小野川を河口より上流へと四九の橋を訪ね、源を自分の目で確かめることができたことに、一人喜びを味わっています。●歴史民俗資料館?0299?79?3211△小野川と乙戸川の合流△国道6号線小野川橋と常磐線架橋、圏央道△味城の弁天池△洞峰公園(旧洞峰沼)