ブックタイトル広報みと 2015年3月1日号 No.1353
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広報みと 2015年3月1日号 No.1353
市指定天然記念物・ヒカリモの公開・活用に向けた取組みヒカリモは体長0・003mmほどの微小な藻類で、水面に集まり光合成をしながら増殖します。このとき、光を反射して水面に金粉をまいたように黄金色に輝いて見えることが名前の由来です。洞穴内にできた水たまりや山かげの池などの暗い場所のほか、水田や井戸などでも確認されています。ヒカリモの生息地は、福島県から熊本県まで国内の広範囲にわたりますが、報告事例が少なく、調査研究もあまり進んでいません。市内では、千波公園(少年の森北側斜面沿いの湧水)や成就院池公園の木道の下で、夏頃に観察できます。備前町の崖下の洞穴内に生息するヒカリモは、定期的な発生に加え、ヒカリモの生息地としては国内屈指の規模として、昭和28年9月に市の天然記念物に指定されました(国内初の発見地である千葉県富津市のヒカリモは、昭和3年に国の天然記念物に指定されています)。市では、平成25~26年度にかけて、備前町の洞穴内の環境条件やヒカリモの発生状況について調査を実施しました。ヒカリモの生態備前町の洞穴調査備前町地内に生息する市指定天然記念物ヒカリモについて、適切な保護・保存を図るとともに、新たな水戸の魅力として広く発信していくため、実態調査と観光資源としての活用策の検証を行っています。問合せ/文化課(?306・8132)ヒカリモの回復措置と公開活用について備前町の洞穴は全部で4本ありますが、現在ヒカリモが見られるのはそのうちの1本だけです。そのため、市では、昨年7月に学識経験者や市の関係機関による「水戸市指定天然記念物ヒカリモ検証活用事業推進委員会」を設立し、専門家の助言のもと、ヒカリモの発生に必要な環境条件の調査を行い、備前町のヒカリモを回復させる手法を検討しています。また、備前町の洞穴がJR常磐線沿いにあり、立入禁止となっていることから、市ホームページで写真や動画を公開しているほか、備前町のヒカリモを市内の別な場所に移し、新たな水戸の観光資源として一般公開するため、これまでの調査結果を検証し、適切な移設先の検討を進めています。上…現在のヒカリモの様子(平成26年撮影)左上…水戸郷土かるた左…顕微鏡観察による調査下…備前町の洞穴の調査の様子備前町のヒカリモの様子(平成14年撮影)3 2015. 3. 1広報みと