ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

流量(m3/s)12:0015:0018:0021:000:003:006:009:0012:0015:0018:0021:000:003:006:009:0012:00降雨量(mm)TP濃度(mg/L)12:0015:0018:0021:000:003:006:009:0012:0015:0018:0021:000:003:006:009:0012:00流量(m 3 /s)TP負荷量(g/s)12:0015:0018:0021:000:003:006:009:0012:0015:0018:0021:000:003:006:009:0012:00流量(m 3 /s)Ⅵ研究報告・調査報告1-12霞ケ浦(西浦)流域からの負荷量の推定に関する調査1目的霞ヶ浦流域では排出,流入負荷量の乖離が確認されており,データの少ない雨天時の調査が望まれている。本調査では,市街地に着目し,雨天時を中心とした調査を実施し,流入,排出負荷の乖離について検討した。図1調査地点(つくば市竹園,竹園都市下水路)2調査方法(1)調査対象地域花室川支流の竹園都市下水路(図1)とした。この流域では下水道接区域でため,水量のほとんどが降雨によるものである。(2)調査日第1回:平成25年07月29日09:00~計24時間(6.5 mm)第2回:平成25年08月23日17:00~計24時間(9 mm)第3回:平成25年09月15日12:00~計28時間(14 mm※台風18号後)第4回:平成25年10月15日12:00~計49時間(173 mm※台風26号)第5回:平成25年12月18日14:00~計51時間(36 mm)(3)採水方法及び分析項目1時間毎の毎正時に下水路中央で採水するとともに,流速と水深を測定した。採取した水の分析項目はCOD,TP,TN及びそれらの溶存態とした。なお,懸濁態については全量から溶存態を差し引き求めた。3降雨量と下水路の流量,水質の関係流量は降雨量に応じ増減しており,降った雨は素早く側溝を通じて流出すると考えられる(図2左)。一方,リン濃度は流量の多い時に低下しており降雨による希釈効果と考えられる。一方,負荷量は流量に比例しており,流量の多い降雨時に主に懸濁態が流出していた(図2右)。7.06.05.04.03.02.01.00.0降雨量流量0102030405060700.300.250.200.150.100.050.00p-TPd-TP流量4.54.03.53.02.52.01.51.00.50.00.50.40.30.20.10.0p-TPd-TP流量0.02.04.06.08.010.0図2降雨量と流量(左),流量とリン濃度(中),流量と負荷量(右)の関係(※第4回の総降雨量173 mm時)4本調査で得られた原単位と湖沼計画の原単位の比較調査結果より,湖沼計画の原単位を算出する際に用いられている式1)により原単位(kg/km 2 /日)を算出した。なお,湖沼計画で算出されている条件と同じ条件で算出するため年間降水量は1,360 mm/yrとし,計算に用いる水質は降雨開始から降雨終了後2時間までの平均値を用いた。茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013 91